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学校トイレ、洋式化へ前向き 9月竹富町議会一般質問最終日

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教育施設、交流センターも

 9月定例竹富町議会(大久研一議長)一般質問最終日は21日、山下義雄、三盛克美、前津芳生、上盛政秀の4氏が登壇した。町当局は町内小中学校と教育関連施設の和式トイレの洋式化に向けて前向きな考えを示した。三盛氏への答弁。(7面に質問要旨)

 町教委によると現在町内小中学校校舎、プール、体育館、交流センターに設置された和式トイレは計117基、洋式は計159基ある。取り換えにかかる工事費は概算で1基あたり約30万円を見込んでいる。

 三盛氏は県内公立学校施設トイレの調査結果を示し、洋式トイレの割合が県平均69・4%であるのに対し、同町は60・9%、42市町村中31番目であることを指摘。児童生徒の困り感、衛生面、避難施設機能などの観点から洋式化の必要性を訴えた。財源についてはふるさと納税の教育振興分野の活用を提案した。

 佐事安弘教育長は多額の費用を要することから改修に踏みこめなかった経緯に触れ、「この機会に洋式に変えて、子どもたちがトイレにいつでも行けるような、安心できる環境づくりをしていきたい」と述べた。学校修繕にかかる基金創設についても検討する考えを示した。

 来年1月下旬に実施される県の2度目の図上訓練に向け、町は避難行動計画の策定作業を進めている。山下義雄氏への答弁。

 有事を想定した住民避難については昨年度から先島地区の5市町村で意見交換会が行われており、ことし3月には県主催で初の図上訓練が実施されている。佐加伊勲防災危機管理課長は今年度の取り組みについて「図上訓練で出た課題について国、県、指定公共機関と意見交換、検討を行いたい」と述べた。

 町教育委員会は今年度から埋蔵文化財専門員1人を配置しており、町内全島で遺跡、史跡の埋蔵分布調査を実施する。今年度は小浜島のウティスク遺跡、ユンドゥレースク遺跡の範囲確定作業を行う予定で、登野盛恒雄社会文化課長は「各種補助金を活用して順次調査、整備を進めていく。教育の教材、新たな観光スポットとして地域の発展につながる史跡の活用に取り組んでいく」と展望を述べた。上盛氏への答弁。

 茅葺き屋根の劣化が進んでいる沖縄県指定文化財の新盛家(西表祖納)について、町は屋根の全面ふき替えに向けた補助金申請を行っている。前津氏への答弁。

 新盛家については2019年に屋根の全面ふき替えを行っているが、劣化が進み、雨漏り等が発生している。現在、文化庁調査官らが現地確認を行っており、登野盛社会文化課長は「調査結果を踏まえ、次年度、早い時期にふき替えができるよう関係機関と調整を行っていく」とした。

  • タグ: 竹富町議会
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