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新城島(上地島)に生息していたインドクジャクの…

新城島(上地島)に生息していたインドクジャクの根絶が目前となっている。同島では昭和40年代に宿泊施設が観賞用に持ち込んだものが逃げ出して野生化。小さな島に高密度で生息していた▼環境省は生態系へ影響が出る恐れがあることから2003年に駆除事業を開始。直近3年間の調査では生息が確認されていないという▼新城島のクジャク以外にも西表島のシロアゴガエルとノネコの捕獲を進めた。シロアゴガエルは19年までにボランティアの協力で根絶に成功。ノネコは22年3月に保護した2頭が最後となった▼西表島で捕獲したノネコは、殺処分することなく約500頭全てが新しい飼い主の元へ引き取られたというから世界が驚いた。かかった期間はなんと18年。頭が下がる。鹿児島県奄美大島のフイリマングースの根絶宣言も間もなくだという。こちらは00年からスタートし、25年という歳月を要した▼西表島でシロアゴガエルの捕獲にあたった人に話を聞く機会があった。かわいらしいカエルを駆除することに対し、罪悪感にさいなまれたという。耐えきれず途中でやめてしまった人もいる▼外来種は人間がよそから連れてきたもので、特に影響の大きい種は駆除対象となる。不幸な命を増やさないため、安易な遺棄は厳に慎まなければならない。(立松聖久)

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