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能登地震 石垣島産品で被災地応援 輪島市スーパーで無償配布

再オープン日に石垣島から無償で提供された産品を来店客に配布する社員ら=12日、グルメ館輪島(ヤスサキ提供)

再オープン日に石垣島から無償で提供された産品を来店客に配布する社員ら=12日、グルメ館輪島(ヤスサキ提供)

石垣島からの寄贈品を告知する掲示文(ヤスサキ提供)

 能登半島地震被災地の輪島市で食品スーパー「グルメ館」を営む㈱ヤスサキに、農園の経営と石垣島産品の販売を行っているホッカロー・ファーム(山森卓彦代表)=伊原間=が「石垣島のおいしいお砂糖」300個、ペンギン食堂(辺銀暁峰代表)=大川=が「辺銀食堂の石垣島ラー油」50本を無償提供し、グルメ館再オープンの4月12日、買い物客に配布され喜ばれた。

 グルメ館が入居するショッピングセンター「ワイプラザ輪島」は1月1日の能登半島地震で壁や天井が剥がれ落ちるなどの被害を受けたが、「被災された皆さんの応援ができれば」と急きょ店舗内で使える商品を集めて4日から店舗の一角で営業を再開、食品の多くを100円で販売した。

 このニュースに感動した山森代表が「石垣島の産品を無償で寄付することにより被災された方々に少しでも元気を呼び起こしてもらえればうれしい。また島のサトウキビ農家さんの元気にもつながる」としてヤスサキに寄贈を申し出、合わせてペンギン食堂にも声をかけたところ快諾を得た。

 グルメ館は再オープンの12日、売り場には「がんばろう輪島」と題して「この度、被災されました輪島の皆様にお力になりたいという思いで寄贈をいただきました」と石垣島からの支援であることを掲示し、社員らが来店客に配布した。

 山森さんの元には、ヤスサキ商品営業部の平田真司部長から「店頭でお言葉を添えて大切にお客様に手渡しさせていただきました。お年寄りの方からお子様に至るまで大変うれしそうに受け取っていただき、『ありがとう』と感謝のお言葉をたくさん頂戴しました。本当にありがとうございました。従業員一同、復旧から復興へと精一杯頑張ってまいります」とのメールが届いた。

 山森代表は「島の商品を本土へ紹介することで、きび農家、パイン農家などの応援をやってきたが、大震災での輪島のスーパーさんの心遣い・心意気を知り、こういう支援の方法もあることをヒントとしていただいた。石垣島と輪島市のつながりにお手伝いできたことがうれしい」と話している。

  • タグ: 能登地震石垣島産品被災地応援
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