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農地活用で交流イベント 星野地区・砂川農場

初の畑あぜ道リレーマラソンで一斉にスタートする参加者=23日午前、星野地区の砂川農場内

初の畑あぜ道リレーマラソンで一斉にスタートする参加者=23日午前、星野地区の砂川農場内

カボチャを収穫して大喜びの子どもたち

あぜ道リレーマラソンに80人 農村風景も満喫

 石垣島北部の星野地区にある農地で23日、「畑あぜ道リレーマラソン」(砂川農場主催)が行われた。農地でスポーツ交流イベントが行われるのは初めてとみられる。約80人が参加し、農村の自然と景観を満喫しながら汗を流した。応援を含め100人が訪れ、農作物の収穫体験を行うなど農業の一端にも触れた。

 同農場を営み、石垣市農業委員会会長でもある砂川拓也さん(43)が妻の衣美(49)さんとともに「都市と農村の交流を図ろう」と企画。農地の状況や後継者不足など農業の現状と課題にも目を向けてもらいたいとの思いもあった。

 会場は葉タバコやカボチャ、オクラなどが栽培されている農地3万5000平方㍍。あぜ道を使って1㌔のコースを設けた。高台のスタート地点からは太平洋の水平線が一望でき、コース沿いには岩山「トリナキ山」もそびえる絶好のロケーション。

 参加者は1㌔10周回のコースを家族や夫婦、友人同士でたすきをつないだり、1人でゆっくり走ったりするなど思い思いに楽しんだ。レース後は参加賞のカボチャを収穫、豚汁も振る舞われた。コース沿いでは地域住民らが太鼓をたたくなどして応援、石垣市民吹奏楽団も演奏で後押しした。

 参加者のうち、子ども3人と出場した新垣慎さん(32)=登野城=は「子どもたちにいろんな体験をさせたいと参加したが、私も楽しめた」と満足そう、長男の麗夢さん(登野城小学校3年)は「野菜もいっぱいあって楽しかった」と笑顔をみせた。

 昨年3月に大阪から移住したレールラン愛好家の鶴井明弘さん(33)・悠(36)さん夫妻=真栄里=は2人で交互に走った。「山あり、海あり、畑ありで楽しかった。あぜ道を走ったことはこれまでの人生になかったこと。貴重な体験になった」と口をそろえた。

 砂川さんは「みんな元気でぼくらも元気をもらった。みんなの声を受け、また来年も開催できるよう準備していきたい」と継続開催に意欲、「農地活用の新たな切り口になるのではないか」とも期待した。

  • タグ: 砂川農場交流イベント
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