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障がい者らが朗読劇 Uni―qプロジェクト

朗読劇の最後に「ダイナミック琉球」に乗せてパフォーマンスを披露する出演者ら=23日午後、大川公民館

朗読劇の最後に「ダイナミック琉球」に乗せてパフォーマンスを披露する出演者ら=23日午後、大川公民館

個性生かし、いきいき表現

 一般社団法人UNIVA(津嘉山航代表理事)が今年度から3年計画で障がい者らと演劇集団をつくるUni―q(ゆにーく)演劇プロジェクトを進めており、第1弾の発表会「朗読劇ぼくらはゆめをいきている」が23日午後、大川公民館が行われた。出演者7人がそれぞれの個性を生かして表現、拍手喝采を浴びた。

 同法人が公益財団法人沖縄県文化振興会の沖縄文化芸術の創造発信支援事業で実施。出演者はことし8月にワークショップを開始、吉田宇留舞台監督ら演劇のプロから指導を受けながら発声練習や身体表現、台本づくりを行ってきた。

 朗読劇は「みんな夢の中で出会い、遊んで、元気になって、そしてまた明日を迎えていく」という夢の中の話。2グループに分かれ、「白雪姫」「ロミオとジュリエット」を演じた。

 最後に「私の思う石垣島」を語り、「石垣島は海がきれい、自然が豊か。みんなやさしい。そんな石垣島が大好きです」「泳ぐのが大好きでサーフィンをやってみたい」「特に好きなのは星空。悲しいことがあっても夜空を見上げると、どこまでも続く星空が励ましてくれる」などと発表した。

 出演者のうち吉武航希さん(15)は「演劇は初めてだったので最初は緊張したが、みんなの前でステージに立ち、精いっぱい、一生懸命頑張った。楽しかった」と充実の表情。西里伊吹さん(17)は「役になり切ることで情景が鮮明になる。人前であまり大きな声を出すことはなかったが、演劇をやってみて、自画自賛ではないが向いているなと思った。人生は挑戦」と笑った。

 津嘉山代表は「役になり切って表現することは自分の力を発揮することにつながり、自信につながる」と話した。同事業を継続する取り組みとして「自立訓練」を来年1月から3月まで実施する予定。表現を楽しむパフォーミングアーツコース、自分の歴史を人に伝える「パーソナルヒストリーコース」を設ける。

  • タグ: 朗読劇
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