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4年分の大感謝祭 八特支

オープンと同時に多くの客が訪れ、生徒たちが作った作品が飛ぶように売れた=29日午前、石垣市役所コミュニティルーム

オープンと同時に多くの客が訪れ、生徒たちが作った作品が飛ぶように売れた=29日午前、石垣市役所コミュニティルーム

高等部生手作りの品一堂 盛況、1時間余りで完売

 日ごろ行っている就業訓練の成果を披露して地域へ感謝の気持ちを伝えようと八重山特別支援学校(稲田洋一校長)の高等部の生徒20人余りが29日、石垣市役所コミュニティルームで八特大感謝祭を開き、生徒手作りの雑貨や野菜、カップ、皿、机などを販売した。2015年度から実施していたが、新型コロナウイルスのまん延で19年度を最後に中止。今回は4年ぶりの開催となったこともあり、午前11時の開場を前に多くの人が列をつくった。

 生徒らは年間を通して行っている就業訓練の授業を通して週に2日ほど商品製作の時間にあてた。

 園芸班は、土づくりから行って丹精込めて育てた野菜や30日の中秋の名月を前にススキなどを販売した。

 木工班はテーブルや机、ラック、小物入れなどの自信作をブースに展示。客からの質問に受け答えしながら商品を勧めた。

 陶芸班は成形、素焼き、釉薬かけ、本焼きの工程を経てカップやカレー皿などをカラフルに仕上げた。

 家庭班は手作りの財布やカバン、アクセサリーなどを陳列。かわいらしい商品が客の目を引いた。

 ポップの作成や商品の梱包、ラッピング、会計なども生徒らで行い、来店客とのコミュニケーションを楽しんだ。

 会場には多くの市民が訪れ、開始1時間ほどでほぼ完売した。

 会場内では、生徒らが商品作りに取り組む様子が記録された動画も流され、市民らが足を止めて見入った。

 木工班1年生の平良剛太さん(15)は「商品を作るのは難しかったが、自分の作品も売れてうれしい。楽しく販売できた」と目を輝かせた。陶芸班2年生の新本寿羅さん(17)は「お客さんにお勧めを聞かれたので自分が作った皿を販売したら買ってくれた。接客は楽しくやりがいがあった」と笑顔を見せた。

  • タグ: 特別支援学校感謝祭
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