東京就航30年、節目祝う 石垣空港初の本土直行便
- 2023年07月22日
- 社会・経済
JALグループの石垣―東京路線が1993年の就航から30年を迎えた21日、新石垣空港(南ぬ島石垣空港)で記念セレモニーが行われた。参加した関係者らは、くす玉を割って節目を祝福。同社と地域のさらなる飛躍と発展を誓った。累計搭乗者数は今年6月末時点で405万人となっている。
同路線は1993年7月21日、石垣初の本土直行便としてJTAが開設。当時の旧石垣空港は滑走路が1500㍍しかなかったことから、石垣から東京向けは給油のため那覇や宮古を経由。不便な運用を強いられながらも累計登場者数は2002年度に100万人を突破した。09年度には200万人と順調に客足を伸ばし、島の観光になくてはならない存在となった。
13年3月7日には滑走路2千㍍の新石垣空港が開港。石垣から東京行きもノンストップで運航できるようになり、累計搭乗者数は16年度に300万人を達成。その後、新型コロナウイルスの影響で伸び悩んだ時期もあったが、今年6月末には400万人を超えた。
21年3月からは日本航空との共同運航で大型機材を投入。高まりを見せる観光需要にも柔軟に対応している。
記念セレモニーは午前10時25分発の東京行きに合わせて行われ、同グループ日本トランスオーシャン航空(JTA)の野口望代表取締役社長は「30周年を迎えることができたのは地域のみなさんとご利用のみなさんのおかげ」と感謝、「今後もJALグループの沖縄地区をまとめる航空会社として、安全運航を大前提に路線の維持をしていきたい」と決意を新たにした。
中山義隆市長が来賓のあいさつをし、長濱広明八重山事務所長や石垣空港ターミナルビル㈱の大濱達也社長らも就航30周年を祝った。
この後、路線開設当時の制服に身を包んだ客室乗務員の加藤可南子さんらが乗客170人に記念品を手渡した。ボーディングブリッジでは同社職員が八重山民謡の三線の演奏で見送った。
仕事で東京に向かう真謝正太朗さん(与那国)は「直行便のおかげで費用も時間も節約できて便利だ」と話した。
関連するニュース
- 冬場観光の魅力探す 八重山研修団が来島し視察 2016/06/15