圏域拠点 島々と共に 石垣港60年、記念式典
石垣港開港60周年記念式典(石垣市主催)が17日、ユーグレナ石垣港離島ターミナル内で2023石垣港みなとまつりに合わせて行われた。関係機関の代表らが出席し、これまでの歩みを振り返りながら先人に感謝、八重山の物流・人流の拠点港として今後のさらなる発展を願った。
石垣港は1960年(昭和35年)に本格的な港湾施設の建設が始まり、1963年(同38年)に新石垣港として開港、676㌧の船舶「八汐丸」が接岸した。以降、はしけを利用することなく大型船舶の出入港が可能になった。
1974年(同49年)の港湾計画の策定以降、5度の改訂を経て港湾機能の拡充が図られてきた。現在は、南ぬ浜町への第2架橋の早期事業化と旅客ターミナルの整備が期待されている。
式では「いしがき少年少女合唱団」の市歌斉唱の後、港湾管理者の中山義隆市長が式辞。「本市の歴史は港湾の発展とともに歩んできた。開港60周年の節目を契機に魅力ある港、まちづくりに決意を新たにしている。石垣港が八重山圏域の経済をけん引するにとどまらず、世界に開かれたアジアの玄関口として文化、人流、物流の拠点港としての発展を願う」と述べた。
我喜屋隆次議長に続き、石垣港長期構想の策定委員会委員長を務めた日本港湾協会の大脇崇理事長もあいさつ、「総力を挙げて長期構想の基本方針に向かって発展していくとありがたい」と希望した。
式典に先立ち、オープニングライブとして石垣フィルハーモニー管弦楽団が演奏。式典のあいさつの合間には大浜中学校と石垣中学校の郷土芸能部が「海」にまつわる演目を元気よくはつらつと披露、観光客を巻き込んで会場を盛り上げ60周年に花を添えた。
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