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101年の活動に幕 大浜子組協進会

第7代会長を務めた大浜勝利さん(中央左)と役員ら(提供)

第7代会長を務めた大浜勝利さん(中央左)と役員ら(提供)

最後の総会に出席する会員たち(提供)

互助活動を展開

 互助組織として1922年旧暦1月1日(1月28日)に結成され、会員の出資金をもとに貸付利息で共助の活動を行ってきた大浜子組協進会(大浜勝利会長、83人)がこのほど、101年の歴史に幕を下ろした。公民館建設資金に10万円、公民館・老人会・婦人会・青年会に各2万円を寄付した。

 大浜地区では、国道390号から1本海側のメイン通りと、大浜中学校前縦通りとの交差点を中心に東西南北それぞれ卯・酉・午・子の分会があった。子以外の分会については大浜会長も覚えていないことから、戦後まもなくして解散したのではないかと推測する。

 子組は互いの生活を助け合う互助活動のほか集落内道路の修繕、小学校建築資材(松材)の寄贈、各種寄付などの奉仕活動も行ってきた。さらに娯楽のない時代にはバスを貸切って市街で映画鑑賞、島内観光を楽しむなど親睦を図ってきた。

 初代から順に会長は慶田盛信幸さん(故人)、小浜致信さん(同)、小浜廉勝さん(同)、吉元当明さん(同)、慶田盛信吉さん(同)、成底方新さんが務め、大浜会長は7代目。

 現会員は3、4世代となり、意識の変化に加え、所期の目的も達成していることから解散することに。4月29日に大浜公民館で第99回定期総会を開き、加入金のうち1万円を各会員に払い戻し、残りを寄付に充てる事業計画案を承認。7月6日に寄付金贈呈式を行った。

 大浜会長は「先輩方が地域活性化を図り、誇りと自信を持たせようとの気概で結成した協進会は所期の目的を十分果たせた。地域で唯一存続する組織の解散は残念で無念だが、やむを得ない。協進会の助け合いの精神は公民館活動に生かされる。先輩方の苦労と尽力に絶大なお礼を述べたい」と感謝。「こういう協力心があったからこそ、葬式の互助会『籠むあい』もできたのではないか。それは今も4分会にある」と誇らしげに話した。

  • タグ: 互助組織大浜子組協進会101年
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