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石垣、ふるさと納税最多 22年度、14億5000万円

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返礼品充実やサイト工夫奏功 過去5年で15倍の伸び

 石垣市ふるさと納税(石垣市まちづくり支援寄付金)の寄付額が過去5年で15倍近くも伸びている。2022年度は、大口寄付などもあって14億5142万6116円、寄付件数2万3534件と2008年の開始から過去最高額を記録。担当する市企画政策課は、ポータルサイトの強化やサイト内で返礼品の見せ方の工夫などが要因としている。

 ふるさと納税は、生まれ育ったふるさとや応援したい自治体に寄付を行うもの。同納税の手続きを行うと、一定の上限額まで所得税の還付や住民税の控除を受けることができる制度。返礼品の額は寄付額の3割となっている。

 石垣市では2015年から18年度の年間寄付額が1億円弱だった。それ以前は数百万円の年度も続いていた。19年度に1億円を越え、寄付額と寄付件数が右肩上がりに。

 同課によると、22年度は運営を委託する事業者を変更し、ふるさと納税のサイトやポータルサイト強化、食べ物など商品写真の見せ方にも力を入れた。

 返礼品に協力する新規事業者獲得も積極的に行い、返礼品を出品する事業者は20年度の約70事業者約250品から、23年度は6月13日時点で13日時点で105事業者734品に拡大している。

 返礼品はパインやマンゴー、石垣牛のハンバーグ、石垣牛、ホテル宿泊券が人気。同課担当者は「宿泊券は石垣島に来島した後、さらにお金を落としてくれるので経済効果としてはプラスになる」と話す。

 一方、返礼品の主力となるフルーツは季節が決まっており、通年で予約を受けることができない。石垣牛も生産頭数が決まっており、寄付ピーク時の年末になると品不足に陥るという。担当者は「しっかり在庫を確保して安定的に提供できる体制が求められる。それにより、寄付者が継続して寄付をいただけるよう取り組みたい」としている。

  • タグ: 石垣市ふるさと納税
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