八重山諸島のニュース・石垣島・竹富島・西表島・新城島・小浜島・鳩間島・黒島・波照間島・与那国島

エントリー

「事業の進捗はどうですか」「今後の対応は…

 「事業の進捗はどうですか」「今後の対応は決まりましたか」。官公庁に電話をかける時はこういった内容が多い。そして電話をかけるだけで職員の質も分かっておもしろい▼例えば八重山の自治体に電話すると「いま担当者がいません」と伝えられる。いまいないのだろう。いつ戻るのか聞くと「分からない」と返ってくる。分からないのだろう。この調子で職員は会話の終止符を打ちにくる。「担当者が戻り次第、折り返しを」と伝えない限り「折電」はない▼県庁職員の対応は誠実で、要望しなくても「折電」の確認がある。多くはその日のうちに電話がくる。なぜ、こうも違うのか▼県は公務員のマナーを記した「接遇ハンドブック」を職員に配布、場面ごとの適切な対応を呼び掛けている。注目の電話対応だが「かけ方」のみで「受け方」の記載はない▼県人事課の職員は「受け方に明確なものはないが、折り返し電話が一番ていねいだと職員が判断している」と事情を話す。ほかの都道府県に電話をしても、担当者不在なら折電が必要か聞かれるという▼八重山の自治体は慣例として、国の機関に職員を出向させている。国家公務員の仕事ぶりを学ばせ、人脈づくりにも期待を寄せる。その前に住民サービスの初歩として「折電」をやってはどうか。(玉津盛昭)

※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社八重山毎日新聞は一切の責任を負いません。

関連するニュース

  • 関連するニュースはありません。

ページ移動

キーワード検索フォーム