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細崎団地、工事再開にめど 生コン輸送で3社協力

作成した試供体を圧縮試験機にかけ強度を調査した=2日午前、大米建設試験室

作成した試供体を圧縮試験機にかけ強度を調査した=2日午前、大米建設試験室

小浜工場閉鎖 町、課題解決へ協議

 小浜島の生コンクリート工場閉鎖で止まっている町営細崎団地の建設工事が再開できる見込みであることが2日、竹富町が実施している調査で分かった。石垣島からの輸送を想定して試験練りした生コンの品質、強度が公共工事に必要な基準をクリアしたため、供給体制に見立てが立った。町は23日の最終試験結果で基準を満たしていれば、工事に向けた入札、契約を行う。生コンは町内にプラントをもつ㈱大米建設、共立生コン工業㈱、石垣生コンクリート工業㈱の3社が協力し、石垣島からバージ船で運ぶ予定。

 調査は町まちづくり課が大米建設で行っており、生コンの柔らかさを示すスランプ値や固まった後の強度を測定するもの。5月26日に試験練りを実施し、練って3時間後と6時間後の供試体を作成、それぞれ数値を測った。

 町によると、6時間経過後のスランプ値で一時規格外の数値が出たが、高性能の混和剤(流動化剤)を投入したところ、規格値内におさまったという。

 2日の調査では1週間経過時点での強度を計測。3時間、6時間後の試供体を圧縮試験機にかけたところ、全てが設計基準強度の30N/m㎡を超えた。担当者によると、試験最終日の4週間後までには35N程度まで強度が増す見込みだという。

 大米建設によると、石垣島のプラントから小浜島までの輸送時間は2時間半を想定。最後の1台が流し終えるまでに要する時間は最長でも6時間程度を見込む。工事工程に応じて稼働させるミキサー車の台数は異なるが、最大量を使用する躯体工事でも10台程度という。

 ただ、3社による海上輸送での生コン供給は今回の細崎団地工事のみで、その他の工事についてはいまだ供給のめどが立っていない。

 根本的な課題解決に向け、まちづくり課の大嵩安幸課長は「今後も石垣島生コンクリート協同組合や関係事業者らと協議、調整しながら進めていきたい」と述べた。

  • タグ: 竹富町生コンクリート
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