わかこ号、県畜産共進会へ 上地さん「4席目指したい」
- 2023年11月01日
- 地域・教育
県内の選び抜かれた牛が一堂に会する沖縄県畜産共進会(県畜産共進会協議会主催)へ八重山農林高校(中村幸弘校長)フードプロデュース科の生徒5人が世話する若雌「わかこ号」が出場する。当日、会場でハンドラー役を務める3年生の上地翔愛さんは「牛に緊張が伝わらないように引いて堂々と立たせ、部門で4席を目指したい」と意気込みを語った。わかこ号は1日、開催地の本島に向けて出発する。
同校から県共への出品は今回が初めて。県家畜改良協会八重山出張所(次呂久次男所長)のアドバイスを受けながら7日の本番に挑む。
同号は父・若百合、母の父・三国桜の血統で昨年6月に同校の牛舎で産まれた。9月に行われた八重山郡畜産共進会へは、県家畜改良協会八重山出張所の次呂久所長らの勧めで若雌1類へ出品。ほかの生産農家に交じり2席を獲得し、県共への出場資格を得た。
牛の管理は上地さんのほか2年生の田盛悠祐さん、1年生の新城眞那佐さんと新里疾風さん、吉本秀紀さんの5人が担当。県共出場に向けて朝6時から夜8時ごろに牛が寝るまでエサやりやブラッシング、引き運動、牛舎の清掃など世話を続けた。郡共では体重360㌔程度で、体の大きさなどを表す数値が基準より全て下回っていたが、エサを細かく切って食べ残しがないように与えるなど工夫を凝らした結果、約1カ月で体重380㌔オーバーと全ての基準をクリアした。
田盛さんは「ボディーコンディションを上げるため、エサの好き嫌いをしないよう工夫して与えた。いいところを狙っていきたい」、新城さんは「普段の信頼関係を発揮して、ほかの牛がたくさんいる会場でわかこが緊張しないよう気持ちを合わせていきたい」と話した。
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