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自由な教育風土を ペスタロッチ教育祭

ペスタロッチ教育祭で教育環境の課題などについて意見交換をする参加者ら=17日午後、大濱信泉記念館2階多目的ホール

ペスタロッチ教育祭で教育環境の課題などについて意見交換をする参加者ら=17日午後、大濱信泉記念館2階多目的ホール

現役職員、OBら意見交わす

 第75回ペスタロッチ教育祭(県教職員組合八重山支部、県退職教職員会八重山支部共催)が17日午後、大濱信泉記念館で開かれた。現職教員と退職教員のメンバーが、人権・主権教育・平和について考えるため対談を行った。参加した約30人は子どもたちが政治も含めて自由に意見できる学習環境整備や教員の働き方改革について意見を出し合った。

 取り扱ったテーマの一つ「八重山教科書問題」では、中学校公民の教科書で石垣市と与那国町が育鵬社、竹富町が東京書籍を使用することになったいきさつについて当時の関係者が説明。石垣、与那国の教科書は国民主権のページで天皇の写真が大きく掲載されていることや憲法改正を助長するような書きぶりがあったとして「政治が教育に介入する怖さがある」と指摘。

 市教育委員会が、陸自石垣駐屯地を中学生の職場体験先として市内中学校に案内した件については「どこも人手不足の中、自公政権は戦争ができる国づくりをしようと、カムフラージュしながら足りない自衛隊員を増やそうとしている。保護者やPTAが関心を持ち声を上げてほしい」と意見した。

 現場の教員からは、20~40代前半の教員は政治が教育に介入していくとどうなるか「ほとんどが無関心だし、無知」と不安がもれた。また、政治や政党については「知らないが故に触れずに波風を立たせないという考えがある」と声が上がった。

 学校教育の課題は、管理者や上司からのパワハラの実態、ブラック校則や職場環境の改善などについて言及が相次いだ。

 ヨハン・ハインリヒ・ペスタロッチはスイスの教育家。同支部では「ペスタロッチ教育祭」として、教育の問題や教育の在り方などについてシンポジウムを開催している。

  • タグ: 教育祭教育環境
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