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4組8人がシマムニ披露 第2回竹富町シマムニ発表会

第2回竹富町シマムニ発表会に出場し、表彰を受けた4組8人の皆さん(前列)=9日午後、小浜公民館

第2回竹富町シマムニ発表会に出場し、表彰を受けた4組8人の皆さん(前列)=9日午後、小浜公民館

シマムニ発表を楽しむ来場者ら

昔話や生活の様子など

 【小浜】第2回竹富町シマムニ発表会(町・町教育委員会主催、町シマムニ普及推進部会共催)が9日午後、小浜公民館で行われた。2019年に竹富島で開催して以来4年ぶり。3島4地区から4組8人が出場し、島に伝わる昔話のほか生活の様子、歌などでシマムニを披露した。全員に前泊正人町長らからメダルとシマムニで書かれた賞状が贈られた。

 大会は▽各地に残る島言葉を貴重な文化遺産として保存継承する▽シマムニを通して島々の違いを認め合う▽歴史・文化に対する興味を深める―ことを目的に年1回各島持ち回りで実施。来年は黒島で行われる。10回目をめどに発表内容を冊子にまとめて記録に残す。

 第2回では小浜を代表して花城正美さん(74)が小学校のころに祖母から聞いた昔話に脚色を加えた「トゥルヌナーシュクシュクヌ役目(神様が与えた鳥たちの役目)」を自ら描いた絵とともに紹介、黒島の宮良哲行さん(77)は島に伝わる多良間家の話「タラマモーシについて(多良間真牛について)」を紙芝居で伝えた。

 西表干立代表は静岡県出身で移住歴18年の齋藤幸平さん(45)。「カマイヌパナシ(イノシシの話)」の演題で、イノシシ猟後の宴会で、捕獲者の自慢話を身ぶり手ぶりも交えておもしろおかしく表現した。

 西表古見からは本土出身の石原和義さん(57)と高松由美さん(52)、高松凛武さん(大原中1年)、今村陽月さん(古見小6年)、玉舘海美さん(同2年)が「パナサカアブチ」(花咲かじいさん)の歌を披露した。

 開会行事で前泊正人町長は「本町としてもシマムニを重要な文化遺産として、年長者が話すシマムニを保存するとともにその価値を見直す機会を提供し、未来永劫に継承発展させるために努力したい」と述べた。

 出場者の花城さんが、10月に開催された「危機的な状況にある言語・方言サミット与那国島大会」の参加報告を行い、「方言を間違ってもほめよう。そういう雰囲気、機運が大事だ」と強調した。

 発表会では最初と最後に全員で大会テーマ「スィマムニ バシキカラ ウヤバシキ ウヤバシキカラ スィマバシキ(島言葉を忘れたら親を忘れ、親を忘れると島を忘れる)」を唱和した。

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