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「オヤジ」力に磨き 市教委いきいき学び課

「オヤジたちの体験教室」でシークァーサーの取り木に挑戦する参加者=25日午前、松山洋さんの農園

「オヤジたちの体験教室」でシークァーサーの取り木に挑戦する参加者=25日午前、松山洋さんの農園

シークァーサーづくり体験教室

 石垣市教育委員会いきいき学び課主催の「オヤジたちの体験教室」が25日、今年度新規事業として初めて開催された。「挑戦!鉢植えシークァーサーづくり」をテーマにした体験教室に7人が参加、名蔵の農園で研究者の指導を受けながら「取り木」を行った。

 父親を対象に教室。新鮮な自家製シークァーサーづくりを通して「オヤジ力」に磨きをかけ、「できるオヤジ」「挑戦するオヤジ」にバージョンアップを図ろうと企画した。

 シークァーサーなどかんきつ類は、種から育てると9年以上かかると言われているが、「取り木」という栽培方法だと短い期間で収穫ができ、失敗も少ない。11月は取り木に適した時期という。

 教室では、名蔵で農園を営む松山洋さん(80)が協力、約20年目の親木を提供した。参加者は、県農業研究センター石垣支所の山岸遥河研究員から取り木の方法から鉢植え後の育て方まで指導を受けた後、挑戦した。

 実のついている木の皮を数㌢程度ナイフではがした後、水と発根促進剤を含んだ水ごけを抱かせ、水分の蒸発を防ぐためビニールで巻いた。この状態を維持すると、皮をはがした部分から根が出て、水ごけにからまるという。来年2月には水ごけ部分から切り取って鉢に移し、1年ほどで鉢植えのまま実が収穫できるようになるという。

 参加者の1人は「野菜や商物を育てるのが好きなので参加した。4本くらいに水ごけをまいた。来年2月の鉢植えが楽しみ」と語った。

 同教室を担当する社会教育委員の友利始夫さんは「オヤジが取り木の技術を身に着け、家族とともにベランダなどで育ててもらい、そして収穫して家族にプレゼントしてほしい」と期待した。

  • タグ: いきいき学び課体験教室
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