八重山諸島のニュース・石垣島・竹富島・西表島・新城島・小浜島・鳩間島・黒島・波照間島・与那国島

エントリー

市人口自然減止まらず 7月まで8カ月連続

39814.jpg

ことし死亡数多さ際立ち 高齢化進行

 石垣市の人口の自然減が昨年12月からことし7月まで8カ月連続で続いている。自然動態は、石垣市が公表している2022年12月~23年7月までで計84人減。マイナスの一因は死亡者数の増加が大きいとみられる。統計いしがきを基に17~21年の平均死亡者数を推計すると、5年間の1~7月の平均死亡数36人に対し、23年1~7月は同45.1人と高い。今後も高齢化が進むため、市企画政策課の担当者は「自然減は緩やかに進むだろう」と予想している。

 石垣市の人口は2022年に1973年以降初めて、出生数を死亡数が上回る「自然減」となった。この状態がことしに入っても続いている。

 ことし1~7月の死亡数は316人。21年から過去5年間の同時期を比べても最大値は18年の282人。ことしの多さが際立っている。

 ことし1~7月の出生数は234人。2019年以前は300人を超えていたが、コロナ禍の20年以降は200人台に減少。ことしはその中でも特に低い。

 23年半年間の出生数は192人。このペースだと年間400人を下回る可能性も出ている。

 一方、石垣市は移住者など流入人口が増えて、ことし8月に人口が5万人に達した。ただ、自然減が継続すると、将来的に生産活動に従事できるとされる「生産年齢人口(15~64歳)」への影響も膨らみそうだ。

 2020年の国勢調査で石垣市の生産年齢人口は、10年の3万180人から、20年は2万8172人(2008人減)に減少していることが分かった。

 総務省は生産年齢人口の減少で、労働力の不足、国内需要の減少による経済規模の縮小など「さまざまな社会的・経済的課題の深刻化が懸念される」と危惧している。

 企画政策課の担当者は「理想は島に元々住んでいる方、移住した市民が子どもを産んで人口が増えていくことが望ましい。市の方針としては、施策を展開して子育てしやすい環境を整えて『産みたい』という動機づけを目指したい。高齢者も健康で長生きできるような施策に取り組んでいる」と話した。

  • タグ: 石垣市人口自然減
  • ※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社八重山毎日新聞は一切の責任を負いません。

    関連するニュース

    • 関連するニュースはありません。

    ページ移動

    キーワード検索フォーム