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続く少雨 増す懸念 河川、ダムとも水量低下

貯水量の減少が見られる底原ダム=26日午前

貯水量の減少が見られる底原ダム=26日午前

天候長引けば断水恐れも 石垣

 石垣市水道部は、7月の少雨傾向に伴い、河川水とダム貯水量の減少が見られることから節水の協力を呼び掛けている。石垣島では今年に入ってから降雨が少ない状態が続いており、7月に入っても同様の傾向が継続。25日までの降水量は10.5㍉と平年より少ない量で推移している。26日は夕方から島内で最大15㍉程度の雨が降ったが、水源地の水量が回復するまでには至っていないとみられる。

 市水道部によると石垣島の今年に入ってからの降水量は、3月を除き平年の月間平均値を下回る状態が続いている。

 ことし1月から6月までの積算降雨量は平年の941.9㍉に対して577.5㍉と6割程度。少雨により夜間断水など給水制限が実施された2014年と比較しても3割近く少ない。

 11月に石垣島と竹富島で給水制限措置が取られた14年は、8~10月にかけての石垣島への台風の接近が1回のみと平年より少なかったことから真栄里ダムや河川、白水調整池の水量が減少。9日間にわたる夜間断水を実施する事態に陥り、市民生活に大きな影響を及ぼした。

 市の水道水源は白水川、白水調整池、真栄里ダムのほか地下水が3カ所。このうち真栄里ダムの貯水率は26日時点で約93%と満水に近いが、減少傾向が続いており、白水川の水位も低下している。

 多目的ダムの真栄里ダムは水道用以外の農業用水にも使われており、貯水率が約7割と逼迫する農業用の底原ダムの状況次第では、水道にも影響が出る恐れがある。

 同局の担当者は「台風5号と6号の降雨が少なからずあると思うので、すぐに給水制限ということはないが、このまま少雨が続けば断水などの可能性も出かねない」と警戒している。

  • タグ: 石垣市水道部断水
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