大原庁舎に地下シェルター 官房長官に財政支援求める
- 2023年07月25日
- 政治・行政
平時は駐車場で併用 竹富町
竹富町が整備構想を描く西表島大原庁舎の機能に、ミサイル攻撃等から住民が身も守る一時避難場所(地下シェルター)として地下駐車場の設置を計画していることが24日、分かった。前泊正人竹富町長は松野博一官房長官と意見交換の中で「竹富町役場大原庁舎の地下駐車場整備への財政支援」を求めた。
現在、西表島大原地区では防災拠点としての役場庁舎整備計画が進められている。一方、町によると、北朝鮮の弾道ミサイル発射や昨年8月の中国軍による波照間島南西の排他的経済水域内側に着弾した5発の弾道ミサイルなど「住民のミサイルへの懸念は高まってきている」という。
竹富町は昨年12月に大原庁舎の施設計画素案を発表。その後、住民説明会などを経て素案の再検討を行っている。庁舎へシェルター機能を持たせる意見もあり、今年度から整備に向けた方向性を探っている。
整備には多額の費用が掛かることから、前泊町長は住民や来島者の安全を守るため、整備する際の財政支援を松野氏に求めた。
面会後、前泊町長は記者団の取材に応じ、駐車場を当初の屋外から地下に変更した経緯を説明。平時は駐車場、「有事」の際は避難場所として併用する考えを示した。収容人数や規模は未定。
前泊町長は「我々としてはインフラを守る一定数の方が島に残ると思う。(官房長官には)人数に応じた規模のシェルターは必要だと申し上げた」と述べた。
一町多島の竹富町。他島へのシェルター整備について「他の島の構想は出てないが、今後、公の施設で新設する場合は何かしら検討すべきではないか」と意向を明かした。
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