石垣市内で倒木や停電 台風2号、西表大原で風速30.1㍍
- 2023年06月02日
- 自然・科学
大型の台風2号は1日、1時間に15㌔の速さで石垣島の北へと遠ざかり、午後3時までに暴風域が消滅した。西表大原で同日午前1時15分に30.1㍍の最大瞬間風速を観測するなど5地点で6月の観測史上最大を記録した。石垣市内では、1日未明から同日午前8時ごろまでに10戸未満で停電した。市内では倒木が確認されたが、けが人などの報告は入っていない。農作物への被害については3市町が調査している。
台風2号は、5月31日から6月1日にかけて石垣島地方に接近。石垣島地方には31日午後6時11分に暴風警報が発令され、1日午後0時7分に解除。強風注意報に切り替わった。
早い時期の台風接近となったことから、八重山地方では各地で6月の観測史上最大の風速を記録。西表大原の30.1㍍のほか、石垣市盛山の29.3㍍、与那国島所野の27.8㍍などを観測した。
台風の影響で空路は南ぬ島石垣空港を発着する全便が欠航。石垣島と各離島を結ぶ海の便も終日欠航した。
2日は空の便では那覇便を中心に欠航が決まっている。離島航路は全便が欠航、3日は西表上原と波照間航路以外は通常運航の予定となっている。
市防災危機管理課によると、市道野呂水2号線で倒木による道路封鎖が行われた。万勢岳、嵩田、屋良部、野底の各林道では、土砂崩れや倒木の恐れがあることから通行止めとなった。安全が確認され次第、解除される。
暴風警報発令中、市健康福祉センターと結い心センターの避難所2カ所に最大計11人が避難した。竹富町と与那国町では避難者はいなかった。
石垣市と竹富町は午後1時に開庁、通常業務を行った。両市町の小中学校は、全校で臨時休校となった。
台風が通過して風が弱まると折れて路上などに散乱した枝や葉を掃除する住民らの姿が見られた。
石垣市や竹富町では台風通過後の水の使用について「水の使用量増加が予想される。水圧が弱くなったり、断水などが起こる可能性があるので、水を大量に使う清掃や洗車は1日から2日程度の間隔をおいて行ってほしい」と呼び掛けている。
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