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「仕込み」を商品化 零細強みに新サービス

「仕込み買いプラン」の第1弾として種付けを体験する柳澤代表(池原酒造提供)

「仕込み買いプラン」の第1弾として種付けを体験する柳澤代表(池原酒造提供)

池原酒造

 創業72年の泡盛メーカー、㈱池原酒造(池原優代表取締役)=石垣市大川=はこのほど、「仕込み買いプラン」のサービスを開始すると発表した。泡盛の仕込みを商品化した珍しい取り組み。完全オリジナルの泡盛を製造できるのが特徴となっている。

 今回のプランは、小ロット生産の小さな蒸留所だからこそできるサービス。1ロットに使用する原料は300㌔。44度の酒にすると720㍉㍑ボトルで300~400本。価格は50万円から依頼できる。

 購入者は酵母や黒麹を選んで配合をアレンジし、自らの手で仕込むことができる。瓶の種類やラベルの作成にも携わることができる。製造時期は、同社商品製造とのスケジュールを調整して決める。年に2~3組の対応となる。

 第1弾として、鎌倉に本社を置くIT企業の面白法人カヤック(柳澤大輔代表取締役)が仕込みプランを体験、3月下旬に仕込みを開始した。

 柳澤代表は「自ら仕込み作業を行い、とてもいい体験ができた。麹の種類なども池原さんと一緒に配合を考えた。出来上がりがとても楽しみ」とコメントした。

 池原代表は「このプランを通して蔵に入って仕込みを体験し、どうやって泡盛がつくられるか知ってもらい。小さいところだからできるという強みを生かし、泡盛の普及につなげたい」と話している。

  • タグ: 池原酒造仕込み買いプラン
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