「仕込み」を商品化 零細強みに新サービス
- 2023年05月08日
- 社会・経済
池原酒造
創業72年の泡盛メーカー、㈱池原酒造(池原優代表取締役)=石垣市大川=はこのほど、「仕込み買いプラン」のサービスを開始すると発表した。泡盛の仕込みを商品化した珍しい取り組み。完全オリジナルの泡盛を製造できるのが特徴となっている。
今回のプランは、小ロット生産の小さな蒸留所だからこそできるサービス。1ロットに使用する原料は300㌔。44度の酒にすると720㍉㍑ボトルで300~400本。価格は50万円から依頼できる。
購入者は酵母や黒麹を選んで配合をアレンジし、自らの手で仕込むことができる。瓶の種類やラベルの作成にも携わることができる。製造時期は、同社商品製造とのスケジュールを調整して決める。年に2~3組の対応となる。
第1弾として、鎌倉に本社を置くIT企業の面白法人カヤック(柳澤大輔代表取締役)が仕込みプランを体験、3月下旬に仕込みを開始した。
柳澤代表は「自ら仕込み作業を行い、とてもいい体験ができた。麹の種類なども池原さんと一緒に配合を考えた。出来上がりがとても楽しみ」とコメントした。
池原代表は「このプランを通して蔵に入って仕込みを体験し、どうやって泡盛がつくられるか知ってもらい。小さいところだからできるという強みを生かし、泡盛の普及につなげたい」と話している。
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