八重山毎日新聞社

　【黒島】「夢広く祭り盛り上げ全国へ」をテーマに第31回黒島牛まつり（同実行委員会主催）が25日、黒島多目的広場をメイン会場に開かれた。3年ぶりに開催された昨年に続き、島内最大イベントの牛の祭典に島内外から約1800人（主催者発表）の家族連れや観光客が会場を訪れた。今回初めての企画となった「♡の島でＬＯＶＥマッチング」や恒例の牧草ロール転がし、5年ぶりの対決となる牛と人間の綱引きなど多彩なイベントが行われ、祭りの目玉となる牛の当たる抽選会では、会場全体が大きな盛り上がりを見せた。（3面に写真特集）

　メイン会場のステージは黒島子どもダンス部「Ｈｅａｒｔ　Ｓｔｅｐ」によるＨＩＰＨＯＰダンスで幕開け。横目大翔さん、池田卓さんのライブのほか、八重山の海の現状を伝えるクロちゃん、シマちゃん着ぐるみ劇が披露された。サブ会場では牛の体重当てクイズや削蹄見学などのブースが設置された。

　図画コンクール請福賞には、黒島小学校1年生の又吉祐生眞さんの作品が選ばれ、請福酒造の漢那憲隆社長から記念品が贈られた。

　♡の島でＬＯＶＥマッチングには、約40人の男女が参加。成立したカップル3組は、特典のバーベキューをしながら楽しい時間を過ごした。

　グルメコーナーでは牛汁や牛そば、牛丼、牛のモモ焼きのほか、初物となるアーサで作った汁やそばなど島の特産品を使った料理が並び、昼食時間には長蛇の列ができた。

　夢の牛抽選会で見事、子牛1頭を射止めた佐久川寛梛さん（平真小5年）は家族など21人で参加。「番号を呼ばれたときはびっくりした。ばーばの家の庭で飼いたい」と笑顔を見せた。

　福岡などから訪れた7人グループは「この日のために黒島に来た」と笑顔。ビール片手にバーベキューで焼き肉に舌鼓を打った。

　玉代勢元実行委員長は「牛まつりは島民全員が実行委員として携わり、仕事の合間を縫いながら企画、立案、運営する島民による手作りイベント。今年も黒島ならではのオリジナリティーあるイベントを届けたい。見る、聞く、味わう、参加するなど祭りを楽しんでほしい」と話した。

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