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小浜島にオオヒキガエル 特定外来生物

小浜島で目撃されたオオヒキガエル(撮影・伊藤健史氏)

小浜島で目撃されたオオヒキガエル(撮影・伊藤健史氏)

島内初確認、情報提供を

 特定外来生物のオオヒキガエル1個体が4日午後9時50分ごろ、小浜島「ちゅらさん広場」付近の路上で確認された。環境省が把握している限り、同島でのオオヒキガエルの確認は初めて。16日時点で、確認された個体は捕獲されていない。目撃地点周辺では引き続き、オオヒキガエルが潜んでいる可能性があるため石垣自然保護官事務所では、姿を目撃したり、鳴き声を聞いたり、卵を発見した際には同事務所(82―4768)に連絡するよう呼び掛けている。

 オオヒキガエルは、中南米原産の大型のカエル(全長8~15㌢程度)で、サトウキビ害虫駆除の目的で日本に移入されたが、各地で生態系に係る被害を引き起こしている。

 石垣島の全域で見られるが、石垣島以外の周辺離島でも度々、発見・捕獲され、近年では、昨年5月に西表島の船浦地区を通る県道上で、メスの成体が捕獲されている。

 今回、小浜島で確認されたのは成体(性別不明)で、観光目的で同島を訪れた一般人が「ちゅらさん広場」付近の路上で目撃し、撮影したが、捕獲していない。

 オオヒキガエルは、幼生も含め耳腺から強力な毒物を分泌するため、道路上などで捕獲する場合は、手袋やビニール袋、網などを活用して、直接個体に触れない方法での捕獲を呼び掛けている。

 また、島外から搬入される資材等に紛れて侵入する可能性があるため、資材搬入の際には、オオヒキガエル等がいないか、十分に確認するよう求めている。

 環境省では「特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律(通称:外来生物法)」に基づく特定外来生物として、飼育、保管、運搬等を禁止している。

  • タグ: オオヒキガエル小浜島
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