石垣空港で滑走路閉鎖 着陸帯で重機故障、一時運用マヒ
南ぬ島石垣空港(新石垣空港)の滑走路が14日、午前8時の運用開始から約1時間半にわたって閉鎖された。滑走路に隣接する着陸帯で前日夜から除草作業を行っていた重機(パワーショベル)が故障して動けなくなったため、空港管理事務所(石垣市空港課)が移動までの間の運用を停止した。管理業務上のアクシデントで滑走路が閉鎖されるのは初めて。同事務所によると、欠航2便を含む5便、401人に影響が出た。
同事務所によると、職員立ち会いのもと委託業者が空港運用終了後の13日午後9時からギンネムの除根作業を重機で行っていたところ、14日午前2時半ごろに突如エンジントラブルを起こして停止。復旧もできなかったため、同日午前3時半ごろに撤収した。
同日午前7時45分ごろから委託業者が重機メーカーに連絡を開始。その後、整備士とクレーン車が現場に到着し、整備士がエンジンを制御するコンピューターを取り換えたところ正常に稼働した。パワーショベルは同9時17分ごろ、場周道路への移動を自走で開始し、移動終了後の9時23分に滑走路閉鎖が解除された。
これに伴い、午前8時5分発のANA(全日本空輸)機が出発を待機、午前8時20分着予定のJTA(日本トランスオーシャン航空)機と午前8時半着予定のANA機がそれぞれ出発地の那覇へ引き返した。両機材で折り返し那覇に向かう便が欠航となった。
空港管理事務所によると、着陸帯の除草作業は定期的に行っているが、大型重機を使って行うギンネムの除根作業は2013年3月の開港後初めて。ギンネムが繁茂していることから▽野鳥の休憩所になる▽航空標識が見えにくい―との指摘を受け、抜本的な対策として行っていた。
作業は10月25日から12月初旬までを予定しているが、今回の事案を受け同事務所はいったん中断、具体的な課題を整理し再発防止策を講じた上で再開する。
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