石垣中生レシピ 最終選考へ
オレンジページと味の素㈱が中高生を対象に行っている国内最大級の第11回ジュニア料理選手権の中学生団体オリジナルレシピ部門で、地元で採れたウムズナー(ウデナガカクレダコ)とアーサ(ヒトエグサ)を使って考案した「南の島からの贈り物~ウムズナー飯とアーサの茶碗蒸し~」で1次選考を通過していた石垣中学校2年生4人が3日、オンラインで行われた2次選考に臨んだ。審査の結果、準グランプリ以上の3チームに選ばれ、最終選考に出場することになった。
同選手権は「想いを伝える、しあわせごはん」をテーマに家族や友人、暮らしを支える地域の人たちに、感謝の気持ちを込めて作った料理を募集。「おいしいごはんで人を笑顔に」「地元の特産品を活用」「食材を大切にして未来につなげる」など料理を作る際の思いや工夫、エピソードなども審査の対象となっている。
石垣中からはバレーボール部に所属する漢那愛華さん、米盛和琉さん、大立鈴夏さん、奥平清笑さんが、同部顧問で家庭科を担当する上江洲美奈教諭の勧めで「はいさい☆島んちゅバレー部」のチーム名でエントリー。小学校のころからバレーを続けている料理好き4人組で、応援や食事などで支えてくれている母親への感謝の気持ちを込めてレシピを考案した。
全体で約1万4000チームの応募があり、石垣中がエントリーした部門1次選考の書類審査で優秀賞の6チームに絞り込み、料理の工夫点やエピソードを紹介する2次選考で準グランプリ以上の3チームを決定した。最終選考は26日、味の素グループうまみ体験館(川崎市)で調理審査を行いグランプリを決定する。
自ら採ったウムズナーをふんだんに使ったイカすみチャーハン、アーサとガサミのだしも加えた茶碗蒸し。プレゼンでは実際に調理して母親に提供している様子を動画で紹介、「母が喜んでくれた姿を見てうれしかった。食材を海からとることは、地元の漁業や石垣の食文化を知ることにもつながる。食品一つ一つには命があり、作ってくれる人がいることのありがたさを知ることができた」と振り返った。
最後に「私たちは母へたくさんのありがとうがあります」として「毎日栄養のあるおいしいごはんを作ってくれてありがとう」「練習試合や大会で送迎をしてくれてありがとう」「好きなバレーに打ち込み、思い切りプレーできるように支えてくれてありがとう」とメッセージを伝え、「今後もバレーと料理で恩返ししていきたい」と締めくくった。
審査結果で1番目にチーム名が発表されると、4人は泣いて喜んだ。「とてもうれしい。最終審査でも4人で協力して母への思いが届けられるよう頑張りたい」(漢那さん)、「良い結果を出したい」(米盛さん)などと語った。
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