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台風6号で食料品品薄 海上輸送欠航、来週まで影響か

台風6号の影響で八重山も食料品が品薄になっている。入荷した石垣島産のエンサイや水耕栽培のレタスなどが売り切れた後のJAファーマーズマーケットゆらてぃく市場=5日午後

台風6号の影響で八重山も食料品が品薄になっている。入荷した石垣島産のエンサイや水耕栽培のレタスなどが売り切れた後のJAファーマーズマーケットゆらてぃく市場=5日午後

 台風6号の沖縄地方襲来に伴い、八重山でも食料品が品薄になっている。石垣市内のスーパーによると、沖縄本島から生活必需品を運ぶ貨物船は今月9日に入ってくるが、沖縄本島も品薄のため十分な量が届かない可能性があるという。某スーパーの関係者は「野菜を中心に乳製品が底をついた。来週いっぱい食品類は足りないだろう」と頭を抱えた。(9面に関連)

 市内の県内大手スーパー3社と総合ディスカウントストア、青果店、JAファーマーズマーケットによると、現在、野菜を中心に乳製品や肉類など生鮮食品が不足。菓子類やカップラーメンも底をついた店舗もある。ギリギリの状態で肉類の在庫を抱えている店舗も「あと何日持つか分からない」とこぼす。

 台風6号は沖縄本島を通過後、Uターンして本島に再び接近。今後、鹿児島方面に上っていくとみられる。

 主に八重山では、九州や本州などから那覇を経由して海上輸送で食料が入ってくる。スーパー関係者によると今回、台風で九州―那覇航路が欠航し、本島のスーパーも品薄状態にあるという。

 台風などの緊急時に航空機に積載して商品を調達しているスーパーの担当者も「台風の影響で、那覇と石垣の飛行機自体が飛んでいないので空輸の望みも全くない状況」と不安を募らせた。

 青果店の店員は「船会社から来週いっぱいは『野菜が入ってこない』と言われた。取引先からも怒られるし、どうしたらいいのか」と声を落とした。

 石垣島など地元野菜をふんだんにそろえるファーマーズマーケットも、納品が通常の3割ほどしかないという。担当者は「台風でハウスが倒れた農家さんもいるようだ。エンサイや水耕栽培のレタスは入ってきてもすぐ売り切れになってしまう」と話し、「来週ぐらいには増えてくるだろう」と予想した。

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