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区画整理案を縦覧 都市機能拡充目指す

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旧空港跡地

 石垣市は旧石垣空港跡地の土地区画整理事業案をまとめ、縦覧している。跡地は約47・9㌶。11の幹線街路、防災公園、緑地、宅地の整備を計画する。現在、都市計画法などに基づく手続きを進めており、順調に行けば2024年度の着工、31年度の完了を予定する。

 跡地は、南ぬ島石垣空港と中心市街地・新港地区をつなぐ場所に位置し、津波浸水区域外の高台にあることから安全性も高い。すでに跡地に移転している県立八重山病院、市消防本部、市役所庁舎の各機能の連携を図り、防災拠点の形成や医療・福祉機能の導入、観光など各産業分野とも連携した都市機能の拡充を目指す。

 跡地のほとんどは国・県・市などの公有地。ただ土地が筆界未定や未接道、いびつな形状、所有者錯綜などとなっているため、これらの課題を解消するとともに、公共施設も含めた計画的な整備を可能とする土地区画整理事業を導入することで土地を整形・集約して有効利用を図る。同事業には国庫補助による助成制度がある。

 事業案によると、跡地内道路は一般県道石垣空港線(新空港アクセス道路)、旧空港跡地線、真栄里南大浜線など11路線を幹線街路と位置づけている。これらを基幹道路として区画街路を配置する。歩行者専用道路も計画する。防災力の向上や快適な歩行者空間、良好な景観形成のため無電柱化も推進する。

 宅地整備では、石垣空港線と旧空港跡地線沿いに公益施設や医療・福祉施設、商業系施設の各用地を配置する。防災公園に隣接地には観光・産業・文化施設の利用を勘案する。街区規模は約4400~約4万平方㍍としている。

 跡地内の汚水は、八島汚水中継ポンプ場を経て石垣西浄化センターに流す。雨水については石垣空港線の北側流域は新川川上流か同空港線の道路側溝へ、南側流域は調整池に導き、流量調整後に多田浜海岸へそれぞれ流下する。

 24年度以降から予定する工事では道路、宅地造成、防災公園などの整備に着手、同公園については優先して26年度の完成を目指す。

 市は事業導入に向けた都市計画法に基づく区画整理事業の都市計画案と、県環境影響評価条例に基づく環境影響評価準備書を6月19日まで縦覧し、7月3日まで意見を受け付けている。縦覧場所は市都市建設課窓口、市立図書館、市政情報センター(市役所1階)、市健康福祉センター。6月9日午後6時半から市役所2階第1・2会議室で説明会も開催する。

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