八重山毎日新聞社

　【与那国】3月定例与那国町議会（崎元俊男議長）3日目は13日、新年度予算の審議が行われ、新庁舎建設の基本設計委託料4896万円などを盛り込んだ一般会計予算が承認された。新年度予算の歳入歳出はそれぞれ34億1910万円。

　新庁舎建設事業の概要書によると、新庁舎は町民サービスの質の向上のため、保健指導所、商工会、観光協会、与那国町ＪＡなどの公共・公益施設も含めた複合型新庁舎の移転を予定。

　国民保護法に基づく「シェルター」機能も備えた地下駐車場や、災害時の防災拠点機能を備えた災害対策本部室の設置なども計画している。

　事業スケジュールは、24年8月までに基本設計業務の業者選定と契約、同9月～3月に業務の履行と完了を行う予定。25年度に実施設計、26年度に着工、27年度に竣工、28年度に引っ越しと供用開始を予定。

　新庁舎の延べ床面積は、1階2500平方㍍、地下2500平方㍍、2階1500平方㍍の計6500平方㍍。

　新庁舎の建設場所は、ことし1月、臨時議会特別決議で「与那国町役場の位置を変更する条例」を賛成9、反対1の賛成多数で可決。購入済みの高台とすることが決まっている。

　前年度からの継続事業として、新庁舎の複合施設部分と漁業用施設の全体計画調査費にそれぞれ163万円、4418万円を充てた。

　同計画に関して町は、5日付で業務委託料3465万円の契約を㈱国建（那覇市）と締結。履行期間を来年1月31日までとしている。

　ほかに、石垣島の歯科医院受診に係る渡航費の一部助成金として、1086万円が計上、承認された。

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