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阪口氏に再び辞職勧告 与那国町議会

6月に続きDVなど問題視も続行意向
野党退席「事実確認に瑕疵」

 【与那国】13日開会した9月定例与那国町議会(崎元俊男議長)で、今年5月に妻へのDV容疑で逮捕された阪口源太氏(47)に対する議員辞職勧告決議案が出席議員の全会一致で可決された。6月に続いて2度目。阪口氏は八重山毎日新聞社の取材に「事実に基づかず、名誉毀損で訴えることも視野に調整している。辞めるつもりはない」などと議員続行の意向を示した。

 決議案は杉本英貴氏が提出し、上原光秀、與那覇英作、与那原繁、田里千代基の与党など5氏の賛成で可決された。野党の上地常夫、嵩西茂則、大宜見浩利の3氏は「内容に瑕疵がある」などとして退席した。

 決議文は今年5月21日に妻へ暴力をふるった暴行容疑で現行犯逮捕されたことに加え、夏の交通安全県民運動期間初日の7月11日に自転車に乗って酒気帯び運転した疑いで警察に指導されたとして「町議会の信用を失墜させた。議会議員としての職責の重さを深く自覚しているか疑問である」などと指摘した。

 これに野党は自転車の酒気帯び運転について事実確認があいまいだと疑問視、「議員の辞職勧告は重要なもの。事実確認をないがしろにするのは、瑕疵ある議決行為に値するのではと懸念している」(上地氏)として採決に加わらなかった。

 與那覇氏は「阪口議員の言動からは反省の色が見受けられず、町民からは『辞めさせられないんですか』などとお叱りを受けている。議員の行動は議会の品位をおとしめ、町議会のみならず町全体に悪影響を与えている」として辞職を強く求めた。

 退席した議員のうち決議後の取材に大宜見氏は「(7月の件は)実際にあったのかどうか分からない。5月の件は終わっているので、人をおとしめるみたいなことはしない」、上地氏は「内容があいまいであるため退席した。これが本当であればよくはないこと」と話した。

  • タグ: 与那国町議会勧告
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