八重山諸島のニュース・石垣島・竹富島・西表島・新城島・小浜島・鳩間島・黒島・波照間島・与那国島

エントリー

有事備え、明言避ける 12月与那国町議会

糸数町長、空港・港湾拡充報道受け

 【与那国】台湾有事を見据えた体制強化として政府が推進する公共インフラ整備の一環で与那国島に新たな港湾施設を整備し、空港滑走路の拡張を行うとする一部全国紙報道があり、糸数健一町長は19日、町議会一般質問で「今それに答える立場にありません」と言及を避けた。田里千代基氏への答弁。

 田里氏は「新聞によると与那国島では26年度までのミサイル配備、250㍍の港湾整備、空港滑走路の2500㍍の延伸があり、軍民共用の整備をしようとしている。港湾は比川に造るとも聞く。イージス艦が161㍍、護衛艦『いずも』が248㍍。こういう船が接岸するようになっている」と指摘。

 「これまで地域の行政に合わせた規模で港湾整備をしていた。軍民共用の整備をしようとしているのでは」と疑問視。「正式に国から話があったときに町民に説明して決断できるか」とただした。

 26日に閣議決定した国家安全保障戦略には、総合的な防衛体制強化の一環として、自衛隊・海上保安庁のニーズに基づき空港・港湾等の公共インフラの整備や機能を強化する仕組みを創設し、有事の対応も見据えた空港・港湾の利活用に関するルール作りを行うとある。

 糸数町長は「国防は国家の専権事項で否定する立場にない。国家が必要としているのであれば邪魔はしない」とのスタンスを維持し、住民への説明については「国から正式に要望があったときに(住民に説明するかを)答えたい」との答弁に留めた。

  • タグ: 与那国町議会台湾有事
  • ※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社八重山毎日新聞は一切の責任を負いません。

    ページ移動

    キーワード検索フォーム