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補給と乗組員の休養を目的に11日から…

 補給と乗組員の休養を目的に11日から石垣港検疫錨地に停泊していた米海軍ミサイル駆逐艦「ラファエル・ペラルタ」が13日午前9時半ごろ、次の目的地向け、出港した▼寄港に抗議し、行われていた全日本港湾労働組合沖縄地方本部八重山部会の全面ストも解除され、港湾での荷受け作業が再開し、物流が平常に戻った▼同駆逐艦の寄港に対し、石垣市は、喫水の問題で接岸こそ拒否したが、日米地位協定などもあり沖泊りと乗組員の上陸は拒否する理由がないとして許可した。一方、全港湾は、職域の安全を守るとして石垣港での全面ストに踏み切った▼だが、当初予定していた那覇港でのストは、沖縄港運協会などとの協議の結果「県民や経済活動に支障をきたす」として見送られた。同協会は石垣市に協議を持ちかけたというが、実現しなかったようだ▼結果的にストで物流が止まり、市内のスーパーなどで、賞味期限の短い冷蔵食品や乳製品など一部商品が品薄になるなど、市民生活に影響が出た▼同駆逐艦の寄港を許可した石垣市と、抗議ストを行った全港湾。双方に言い分があり、主張が食い違うのもいたしかたない。だが、市民生活への影響は避けたかった。双方が協議の席についていれば、今回のストは避けられた可能性があったのでは。(下野宏一)

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