良い年願い初出荷

エントリー

しめ縄の初出荷式でテープカットを行う関係者ら＝5日、八重山育成園（同園提供）

出荷を待つしめ縄。利用者や職員が袋詰め作業に大忙しだった＝6日、八重山育成園内

八重山育成園、正月しめ縄950個

　八重山育成園（大泊浩仁施設長、利用者32人）は5、6の両日、石垣市内の量販店などに正月用しめ縄約950個を出荷した。特大、中、小の3種類。しめ縄作りは年間を通して行っており、集大成となる5日の初出荷ではセレモニーを行った。

　初出荷式では利用者がエイサーを舞って景気づけ、関係者らでテープカットを行った。ほら貝の合図で、箱詰めされたしめ縄を車両で出荷、盛大に見送った。6日も園内では箱詰めなど出荷に大忙し。稲わらの選別作業を担当する仲里忠さん（47）は「ことしも良いわらに恵まれた」と感謝した。

　同園を運営する社会福祉法人若夏会の新垣重雄理事長は「今年も育成園の仕事の集大成として出荷することができた。利用者にはご苦労さんと言いたい。しめ縄が出荷されると、正月気分になる。良い年末年始を迎えてほしい」と話した。

　稲わらは山根政人さん、翁長孝夫さんらが提供した。

　一方、稲わらの刈り取り作業が天候に左右されるため、同園では乾燥庫の整備を進めている。新垣理事長は「来年からは安定的に稲わらを確保できると思う」と話した。さらに「労働力不足も課題となっており、家族法人ＯＢからボランティアを募りながらしめ縄作りができないか検討したい」としている。

　同園のしめ縄取扱店はサンエー石垣シティ、マックスバリュ各店、メイクマン石垣店、ファーマーズマーケットやえやま「ゆらてぃく市場」、ハッピーマートほんな、木田商会、南星スーパー、知念商会本店。

タグ：しめ縄 , 初出荷

※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社八重山毎日新聞は一切の責任を負いません。