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お魚まつり大盛況 八重山漁協

キハダマグロの解体ショーに興味津々の来場者=19日午前、八重山漁協セリ市場

キハダマグロの解体ショーに興味津々の来場者=19日午前、八重山漁協セリ市場

魚まつりで初めて行われたサバニの乗船体験で、クルーズに向かう子どもたち=19日午前

マグロ解体ショーや鮮魚販売

 魚食普及などを目的とする第20回お魚まつり(石垣市漁業集落主催)が19日、八重山漁協セリ市場などで行われた。「買う」「食べる」「遊ぶ」「体験する」をテーマに各ブースが設けられ、長い列ができるなど盛況。来場者は地元で水揚げされる水産物の魅力に触れた。初めて行われたサバニによるクルーズも人気を集めた。(8面に関連)

 新型コロナで中断していた同まつりは昨年11月に3年ぶりに開催された。ことしは、子どもたちの海への関心を高めようとサバニの乗船体験などアトラクションも充実させた。

 まつりでは一般参加セリやマグロ解体ショーのほか鮮魚、マグロブロック、マグロそば、チヌマン(テングハギ)の煮付け、天ぷら、ジューシーの販売、モズクのつかみ取りやストラックアウトなどのアトラクションを用意。鮮魚の販売時においしい食べ方を紹介、マグロ解体ショーではマグロの種類や漁法、部位なども説明した。

 一般参加によるセリでは、スーパーなどでは入手しにくい水産物が次々と上場された。シャコガイをキロ当たり2500円で競り落とした60代男性は「亡くなったおやじが好きだったので仏壇に備えたい」と話し、「私自身、釣りキチだが、トガリエビス『浜崎の奥さん』は一度も釣ったことがない。ぜひセリ落としたい」と再びセリに向かった。

 チヌマン(テングハギ)を競り落とした松尾行高さん(46)は「チヌマンは臭いもあるが、好き。さしみと焼きにし、子どもたちにも食べさせたい」と話し、長男の諒平さん(大浜小3年)は「魚が好きなのでさばいてみたい」と楽しみな様子だった。

 サバニ乗船体験は、2隻で5回のクルーズ。計50人が乗船した。八漁協から登野城地区養殖場まで行き、ヤイトハタと海ぶどうの養殖について説明を受けた。初めてサバニに乗った小浜康気さん(海星小4年)は「とても揺れてジェットコースターみたいだった。操縦もさせてもらったが、重かった」と興奮気味だった。

 まつりの運営を担った八漁協青年部の上原有市部長は「今回は未来を担う子どもたちに魚や水産に興味をもってもらいたい。魚離れが進む中、まつりを通して魚食普及につながればとの思いだが、魚が多く売れてうれしい。今後も開催して魚食普及に力を入れたい」と話した。

  • タグ: お魚まつり
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