与那国島一周マラソン 雨のなか452人完走
- 2023年11月12日
- スポーツ
【与那国】第29回日本最西端与那国島一周マラソン大会(主催・与那国町、同体育協会)が11日午後、4年ぶりに通常開催され、与那国中学校グラウンドを発着点に島を東回りに一周する25㌔は、男子は角田智史(40)=石垣市=が1時間35分24秒、同女子で石川めぐみ(48)=石垣市=が2時間5分33秒でそれぞれ優勝を飾った。西崎灯台をスタートし同校でフィニッシュする10㌔は男子で伊波匠(21)=与那国町=が38分46秒、女子で野口歩美(27)=那覇市=が48分55秒でそれぞれ1位となった。
大会には25㌔に229人、10㌔に303人の計532人がエントリー。大雨や強風の吹き付ける悪天候に加え、飛行機の遅延により10㌔のスタートが40分遅れるなどのアクシデントもあったが、ゴールを目指して果敢に挑戦した。25㌔で183人、10㌔で269人が制限時間内にゴール、完走率はそれぞれ79・91%、88・78%だった。
25㌔スタート地点の与那国中学校グラウンドでは、競技開始前に与那国町祖納青年会の力強い太鼓で座ならし。大雨が降りつけるなか、午後1時に選手らが走りだした。
男子は、初出場の角田が序盤から2位集団で前回覇者の土田貴彦、茂山和生、長田紀輝を突き放した形でレースを展開し、最後まで独走。2位に約4分差をつけてゴールした。女子は、安定した走りを見せた石川が2度目の優勝を飾った。
悪天候のため当日午前の飛行機が遅延した影響で、10㌔は予定の40分遅れの2時40分からスタート。強風に吹かれながらも懸命に歩を進めた。
沿道では、住民らが鳴り物や拍手で声援を送った。給水地点ではボランティアらがドリンクや水を含んだスポンジを手渡しして選手らを励ました。
レース終了後は、4年ぶりのふれあいパーティーも実施。与那国町漁業協同組合がサバニに乗せたカジキをふるまったほか、与那国伝統芸能伝承保存会祖納青年会による伝統芸能や、ハワイアンフラ、お楽しみ抽選会を実施。最後は長間孝雄さんによる島唄ライブで盛り上がった。
主催者の糸数健一町長も10㌔を完走。開会式では「日本最西端の潮風を存分に満喫しながら完走を目指し、健脚を存分に発揮できるように精いっぱいがんばってください」とあいさつした。
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