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吉濱氏が文科大臣表彰 小学校教育振興に尽力

小学校教育功労者で文科大臣表彰を受けた吉濱剛氏(右)と報告を受けた棚原広幸八重山教育事務所長=23日午後、八重山教育事務所

小学校教育功労者で文科大臣表彰を受けた吉濱剛氏(右)と報告を受けた棚原広幸八重山教育事務所長=23日午後、八重山教育事務所

 小学校教育の振興に尽力・貢献したとして文部科学省は吉濱剛氏(68)=石垣市=を小学校教育功労者として表彰した。19日に東京国際フォーラムで開催された全国連合小学校校長会の75周年記念式典で表彰を受けた。吉濱氏は「この上ない名誉。関わった職員、子どもたちに感謝しかない」と喜びを語った。

 那覇市出身の吉濱氏は1980年に屋良小学校(嘉手納小)で採用。83年に西表小に赴任して以来33年間、八重山地区の小学校で教鞭をとった。登野城小、真喜良小教頭を経て、上原小、大浜小、八島小の校長を歴任。PTAと連携した自転車ヘルメットの普及・啓発活動(大浜小)、サバニ体験を行う「海の運動会」(八島小)など地域の特色を生かした教育を数多く実践した。

 16年の退職後も八重山教育事務所家庭教育支援リーダーに就任。19年からは市認定こども園新栄町こども園の園長を務めており、八重山地区の教育振興に取り組んでいる。

 23日午後に受賞報告で八重山教育事務所を訪れた吉濱氏は「子どもに向き合うことを心がけてきた。教え子たちの活躍する姿を見て教育の力を感じている」と教員人生を回顧。長年会長を務めた八重山地区小学校体育研究会の活動などにもふれ、「後輩職員の成長もうれしい。多くの実践を残せたことが私の宝物」と語った。

 棚原広幸所長は「常に八重山地区のリーダーとして尽力してきた功績は素晴らしい。賞にふさわしい活躍」と祝福し、「足跡を受け継ぎ、発展させられるよう後輩らも頑張っていけると思う」と述べた。

 記念式典は25年ぶりに実施され、全国の計471人に感謝状が贈呈された。このうち県内では吉濱氏を含め5人が受賞した。

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