フラフェスタで交流 35団体400人出演
石垣島フラフェスティバル2023(同実行委員会主催)が14日、新栄公園で行われ、地元から4、島外から31の計35団体約400人余りが出演した。スローからアップまで幅広いフラの世界を表情豊かに披露、フラダンスを通して交流した。会場はフラの衣装やアロハシャツで華やか。ハワイ一色に染まった。
同フェスは、石垣市と姉妹都市ハワイ州カウアイ郡との文化交流や地元フラサークルの発表の場、石垣島の魅力を伝える新たな観光事業の柱などにしようと2018年に始まり、6回目となる今回は過去最大規模。
同日午前9時すぎからオープニングセレモニーが行われ、実行委員長の中山義隆市長が「石垣島とハワイは緯度が同じで、自然や文化も似通っており、踊りも神への祈りという要素に通じるものがある。石垣市と姉妹都市のハワイ州カウアイ郡の交流の仲間に加わってほしい」とあいさつした。
この後、荻堂久子舞踊研究所による「赤馬節」で座開き。実行委の役員と出演者の代表らがマウイ島山火事の犠牲者の追悼と早期復旧、世界の恒久平和を願って平和の鐘を響かせた。会場には募金箱とメッセージ版が設置され、「応援しています。心をこめて」などと書き込まれた。
鐘が鳴る度に手を合わせていた山口県のフラサークルのメンバー、中安清子さん(83)は「世界では戦争や災害も起きている。みんな仲良くしてほしい」と願い、「フラは見ていても踊っても癒やされるところがいい」と話し、舞台に臨んだ。
ステージは午前10時、3歳から93歳まで幅広いメンバーで構成する地元のメケ・アロハ・プメハナで幕開け。メンバーの宇根虹花ちゃん(4)は「フラはおしゃれして踊るところが好き。ドキドキしたけど楽しかった」と笑みをみせた。
出演団体のうち、愛知県から初参加のハラウ・フラ・オハナ(山田果奈代表)は出演前から音楽に合わせて会場で踊りだすなど舞台と一体に。山田代表(75)は「去年からオファーをいただいたが、遠いので来られず、今年はみんなで行こうと参加した。みんなフラが好きでどこでも踊りだす。楽しかった」とうれしそう。
宮城県から来島したハーラウ・オ・ワヒネ・ヘレラー(安住陽子代表)はBEGINの「オジー自慢のオリオンビール」に振付をしたフラを披露、会場を盛り上げた。安住代表(54)は「石垣島で踊りたいと作ったのでみんなの前で踊ることができてうれしい」と喜んだ。
舞台は午後8時すぎまで続き、「おかえり南ぬ島」でエンディングを飾った。
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