ごみ削減へ提言 生徒が市役所、ラジオで発信
- 2023年10月06日
- 地域・教育
「ポイ捨てをしない、させない、未来のために」―。川平中学校(比嘉正樹校長・26人)は5日、総合的な学習で調査した川平地区のごみ問題をまとめた動画やCM、リーフレットを石垣市役所やラジオで発表した。行政担当者や市民に対しごみ削減に向けたイベント開催などを提言し、「一人一人の意識でポイ捨ては減る。道や草むらに捨てない努力を」と協力を呼びかけた。
同校では昨年度から「地域再発見学習」に取り組んでおり、今年度は川平地区のごみ問題に焦点を当てて活動している。4月と6月に同校から底地ビーチまでの道、ヨーンの道の清掃を実施し、道路脇や林に大量に捨てられたたばこの吸い殻やペットボトルなどを収集。ごみの種類や場所などを分析し、「車からのポイ捨てが多い」、「観光客だけでなく地元住民も捨てている」など多くの気づきを得たという。
生徒らはごみ問題の現状を発信しようと、行政班やポスター&リーフレット班、ラジオCM班、ユーチューブ班の4班に分かれて、資料・動画を作成。各媒体の特性やメリット・デメリットを考察し、効果的にメッセージが伝わるよう取り組んだ。
5日午前11時半から生徒4人がFMいしがきサンサンラジオに出演し、制作したCMを流すなど取り組みを紹介。CMは親子の会話で「誰にもバレない」からとポイ捨てするシーンが描かれており、「あなたがごみを捨てるとき、一緒に心も捨てています」と問いかける内容となっている。
髙嶺美咲さん(3年)は「川平というきれいな観光地でも、たくさんのごみがある現状を多くの人に届けられたと思う。地元の人もごみを持ち帰って、住んでいるところをきれいに保ってほしい」と意識改善を願った。
同日午後には生徒12人が市役所で環境課と市教委の職員へプレゼンを行い、市内中学生を対象に実施したごみに関するアンケート結果などを報告。誰でも参加できるごみ拾い大会や市主催行事でのごみ拾いイベント開催など、市民が一体となって継続的にごみを減らしていく取り組みを提案した。
発表した髙嶺まりなさん(2年)は「一人一人で小さく拾うよりも皆でやれば減る量は多い。市役所の皆さんにも協力してほしい」と投げかけた。
同校はプレゼン内容や現在作成中の動画をまとめ、11月の中文祭でプロジェクト発表を行う。成果物は市役所ロビーでも展示する予定となっている。
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