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オオヒキガエル小浜島で初捕獲 特定外来生物住民がバケツで

捕獲されたオオヒキガエル(石垣自然保護官事務所提供)

捕獲されたオオヒキガエル(石垣自然保護官事務所提供)

全長15㌢オス

 環境省石垣自然保護官事務所は24日、小浜島南西部にあるオヤケアカハチの森周辺で特定外来生物に指定されているオオヒキガエル1匹が捕獲されたと発表した。捕獲された個体は、全長約15㌢のオスで、畑の見回りをしていた地元住民が5月17日午後8時ごろ発見。逃げ出さないようにバケツで捕獲した上で石垣自然保護官事務所通報した。小浜島でのオオヒキガエルの捕獲は、今回が初めて。

 

 小浜島では、2023年5月4日に同島で初めてオオヒキガエルが確認され、その後、5カ月にわたり捕獲作戦を展開したが見つからなかった。

 今回の発見現場は昨年、確認された地点と直線で1・5㌔程度離れており、同一個体の可能性は低いと見られる。

 捕獲された個体以外にも生息している可能性があることから、同事務所は今後、現場付近に誘因トラップを設置。周辺での生息確認調査や目撃情報の収集、夜間見回り調査、新たな侵入防止に関する普及啓発活動なども併せて実施する。

 八重山のオオヒキガエルは西表島や鳩間島、与那国島などでも度々、発見、捕獲されているが、定着は石垣島以外では確認されていない。建築資材などにまぎれて石垣島から侵入していると考えられている。

 環境省ではオオヒキガエルを外来生物法に基づく特定外来生物に指定し、本種の飼育、保管、運搬等を禁止。23年3月には、オオヒキガエルを許可なく飼育したとして石垣市内で逮捕者が出ている。

 同事務所では、外来カエル類の姿を目撃したり、鳴き声を聞いたり、卵を確認した場合は通報するよう協力を呼びかけている。

 連絡は、石垣自然保護官事務所(82―4768)まで。

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