八重山諸島のニュース・石垣島・竹富島・西表島・新城島・小浜島・鳩間島・黒島・波照間島・与那国島

エントリー

1日付本欄に「上司から筆者への『死なすど』…

 1日付本欄に「上司から筆者への『死なすど』にも悪意はないと信じてやまない」とあった。すいません、上司とは私のこと。もちろん悪意はない。とは言っても、言葉は受け止め方次第。気を付けなければ▼昔から言葉遣いが荒かった。祖母や母にたしなめられたが、「やがまさん(うるさい)」と聞く耳持たず。八重高時代、幼小中からの友人と話していると、周囲から「ケンカしているば」と言われるほど。普通の会話なのに、と不思議だった▼でも高卒後、東京で5年間暮らしたとき、沖縄県人寮以外では標準語に徹した。なまりをなくし、イントネーションにも気をつけた。「いいじゃん」を多用した。でも、なんだか自分をうまく表現できていないような感じ。息苦しかった▼それが、1995年のUターンを機に解放された。2006年には毎年9月18日が「しまくとぅばの日」に設定され、「ばんない使え」の心もちになり、拍車がかかった▼だから、観光客にも、方言を使わずともイントネーションやなまりを変えずに普段通り話すようにしている。そのほうが地元と接している感があって喜ばれる▼筆者にとっても、前日の本欄にもあるように「言葉がアイデンティティーを強化する」ものとなっている。もちろん、荒くならないように。(比嘉盛友)

※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社八重山毎日新聞は一切の責任を負いません。

関連するニュース

  • 関連するニュースはありません。

ページ移動

キーワード検索フォーム