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集団自決のガマ追体験 児童ら、沖縄戦の避難シミュレーション

戦争難民とガマのシミュレーション体験を行う玉城直美さん(手前左)と児童ら=11月30日午後、海星小学校

戦争難民とガマのシミュレーション体験を行う玉城直美さん(手前左)と児童ら=11月30日午後、海星小学校

海星小で県の平和出前授業

 海星小学校(﨑山麻希校長)で11月30日、5・6年生を対象に平和教育出前授業「戦争難民~沖縄戦、人の移動から考える平和」(沖縄県主催)が行われた。児童らは、沖縄戦で住民らが避難していたガマ(自然洞窟)の避難シミュレーションを体験。平和に対する理解を深め、命の尊さについて考えた。

 授業は、児童にこれからの社会を生き抜くための判断力や共生力の育成などを目的に、県の2023年度沖縄平和啓発プロモーション事業の一環で㈱うなぁ沖縄が委託を受けて実施。八重山では初めて。

 講師の玉城直美さんがワークシートを用いて「私たちの現在の暮らしは平和なのか?」と問い、児童たちは78年前の沖縄戦で避難住民が経験したことを踏まえ、世界でいま起きていることについて考えた。 

 シミュレーション体験は、1945年に読谷村のガマに避難した民間人が、実際に選択を迫られた「集団自決(強制集団死)」「米軍への投降」「誰と逃げるか」「生き延びるために別の場所に避難する」など体験者の証言を元に当時の状況に身を置いて考えた。

 日本兵にガマから追い出される際、「米兵に捕まったら惨殺される」などと教育を受けた住民は家族を手にかけ自らも死を選んだという。玉城さんは、家族を失い生き残った人が「何年たっても傷が癒えず、つらい思いをしている」と説明。

 児童らは、自分たちができることについて「家族に今日のことを伝える」「外国の方とたくさん話して違う考え方を知る」「戦争の恐ろしさを学んで多くの人に伝える」などと意見を出し合った。

 お礼のあいさつで内原澪さん(5年)は「これからも、世界を平和にするため小さなことでもいいので考えていきたい」と述べた。

  • タグ: 戦争難民~沖縄戦、人の移動から考える平和海星小学校
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