市マイフナー議会 市政へ質問や提案
石垣市内の中学生が市議会運営の体験をする石垣市マイフナー議会(見里心議長、議員20人)が15日、市議会議場で開かれた。中学1~3年生の生徒たちが一般質問を行い、それぞれの視点で市政に対する疑問や意見、要望についてただした。次世代を担う中学生が市政や市議会への関心を深め、その意見を新たなまちづくりに生かす目的で16年ぶりに開催した。
このうち生盛未来さん(大浜中2年)は大規模校に比べて小規模校の修学旅行費用が「4万円も高い」と指摘し、「平等にできないか」と質問。天久朝市教育部長は修学旅行費の助成事業を説明した上で「別々の小規模校で修学旅行を合同実施できれば、個人負担額を安価に抑えられるだろう」との見方を示した。
俵山ローレンス廉太朗さん(名蔵中3年)は「石垣島まつりでごみゼロの取り組み」を提案。大阪の天神祭りをモデルケースにボランティアによるごみ量の調査やリユース食器の導入、ごみ分別エコステーションの設置を紹介、「令和6年度(2024年度)からサスティナブルな石垣島まつりプロジェクト(仮)として取り組んでほしい」と要望した。
棚原長武農林水産商工部長は「来年度、石垣島まつりで実施できる取り組みを検討していきたい」と答弁した。
髙嶺まりなさん(川平中2年)は、来年4月から引き上げられる粗大ごみの手数料に関連して「不法投棄が増えるのでは」と指摘。上野哲男環境課長は「市民のモラルを信じている。必要に応じて防犯カメラの設置も考える」との方針を出した。
安藤夕海さん(大浜中2年)は、旧石垣市役所跡地で建設予定の複合型商業施に映画館の設置を要望。運道徹建設部長は、開発事業者募集前に映画館設置の可能性について県内外10企業に聞き取りを行った結果として利用者が少なく採算が見込めないとの回答を紹介、「消極的な意見があった。継続的な運営費用の負担も大きいようだ」と説明した。ただ、映画館整備を求める声が多数あるとし、「多目的ホールに、映画館の機能を持たせるよう事業者側に提案するなど方法を検討していく」と答えた。
佐々木あかりさん(富野中2年)は、学校の存続やや移住者・Uターンの受け皿としての住環境整備について質問、「富野米原地区に市営住宅を増設してほしい」と求めた。
運道建設部長は「今年度から新たな建設にむけて調査検討を行っている。来年度以降に整備地域や規模を検討して新たな設置箇所の選定に取り組みたい」と前向きな考えを示した。
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