八重山毎日新聞社

「スポまち！長官表彰2023」で室伏広治長官（左）から表彰を受ける中山義隆市長＝10日、東京都大手町三井ホール（石垣市提供）

　スポーツ庁がスポーツを活用した地方創生やまちづくりに積極的に取り組む自治体のアイデアを表彰する「スポまち！長官表彰2023」に石垣市を含む全国26自治体が選ばれた。石垣市は、スポーツツーリズムとスポーツマッチングで活力あるまちづくりプロジェクトに取り組んでおり、同庁から評価された。

　市は、地域資源を戦略的に活用し、スポーツと観光を掛け合わせたスポーツツーリズムや、継続的な入客が望めるコンテンツを創出。市民に新体力測定や運動機能測定、スポーツに出会えるマッチングイベントも開催。今後も市民が継続して競技が行えるようサポートしていく。

　また、ことし3月には石垣島スポーツコミッションを設立。継続的な取り組みを確保できる体制を構築した。

　スポーツ庁は石垣市の取り組みについて「スポーツツーリズムでさらなる地域活性化を図ろうとしている。地域スポーツコミッションが中心となって、産業まつりと連携してスポーツフェスティバルの実施を通じ、スポーツ実施率向上と産業振興の相乗効果の発現を図ろうとしている」と講評した。

　今後も市は、空手ツーリズムなどのコンテンツ創出に力を注ぎ、市民レベルではスポーツ習慣がある人とない人がはっきりしていることから、多くの市民にスポーツを推進していく。

　今月10日、東京で表彰式があり、室伏広治スポーツ庁長官が中山義隆市長に表彰状を授与した。「スポまち！長官表彰」は2021年に創設され、毎年表彰を行っている。