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日中平和友好条約の発効から45年となった…

 日中平和友好条約の発効から45年となった23日、北京で記念式典が開かれ、日本からは福田康夫元首相ら、中国からは王毅外相らが出席したというニュースがあった▼この条約は、平和友好関係を強固にしようと交わしたもの。内容を要約すれば次のようになるだろうか▼両国は▽それぞれの主権と領土保全を互いに尊重して侵略してはならないこと▽内政について干渉しないこと▽平等で平和的に共存すること―を原則とし、その上で恒久的な平和友好関係を発展させていく▼そして、前述の原則と国際連合憲章の原則に基づいて、互いの関係で生じるすべての紛争については平和的手段で解決し、武力そのものや武力による威嚇には頼らない。さらに両国は経済と文化の関係をもっと発展させ、両国民の交流の促進に努力する▼中国に近い南西諸島では、中国を念頭においた「有事」への備えとして防衛力強化が進められ、先島住民の九州への住民避難計画もつくられようとしている。「米軍は来ない」と言っていたのに、石垣駐屯地では米海兵隊との共同訓練が行われている▼記念式典でのあいさつで福田元首相は「さらに条約の質を高めていくという努力をしなければならない。それがわれわれの責務だ」と述べたという。切にそう願う。(比嘉盛友)

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