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約1カ月に及ぶ県議会が閉会した。…

 約1カ月に及ぶ県議会が閉会した。最初から最後まで長時間空転する記者泣かせの議会に面食らった▼本会議でも委員会審査でも県庁の取材でも「謝罪した」「陳謝した」「混乱を招いた」といった記事ばかり書いた▼謝罪の現場も10回以上見た。県のトップや幹部が何度も頭を下げた。立って謝罪、座ったままで謝罪という使い分けもなんとなく分かった。それぐらい日常の光景だった。ここまで行政ミスが続く自治体を見たことがない▼県はこの間、前年度の特別会計決算で違法な赤字を発生させ、出納閉鎖後に違法の繰り上げ充用を議会に審議させようとし、県庁舎から有害物質であるPFOS流出を3カ月も公表せず、国の9割補助を受けられる事業で認識不足から申請漏れ、新型コロナウイルス宿泊療養施設運営の会計ミスで国の補助金を逃す可能性をつくった▼知事の問責決議案も上程された。結果は23対24の1票差で否決されたが、提案されるのも無理はない。これらの失策は住民の健康被害や「一般財源からの補てん」といった形でしわ寄せがやってくるものだ▼最終本会議で玉城デニー知事は「いま一度、リスク管理の徹底と再発防止に向けて取り組み、信頼回復に努める」と述べた。ミスを連発する県庁の体質改善と再発防止が求められている。(玉津盛昭)

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