研さん積んだ芸披露 4部門合格59人晴れ舞台
- 2023年10月22日
- 芸能・文化
第47回八重山古典民謡コンクール発表会(八重山毎日新聞社主催)が21日夜、石垣市民会館大ホールで開かれ、6月の審査に合格した59人が晴れ着姿で日頃の稽古の成果を披露した。各部門で斉唱や独唱を歌い上げ、会場を訪れた約700人の観客から拍手を浴びた。今年は、4部門に159人が挑戦し、最優秀賞7人、優秀賞15人、新人賞31人、奨励普及賞6人が合格した。
同コンクールは、正確な八重山古典民謡の伝承普及を図るとともに、卓越した新進唄い手を発掘し、後進を育成するのが目的。
発表会は二部構成で行われ、新人、優秀、最優秀賞合格者による「鷲ぬ鳥節」で幕開け。奨励普及賞の合格者が初々しい「でんさ節」を歌い上げた。
新人賞合格者は「鳩間節」、優秀賞合格者は「大浦越路節」をそれぞれ斉唱。新人賞の選抜者3人が「千鳥節」、同2人が「安里屋節」を独唱した。最優秀賞の7人が「仲良田節」「石ぬ屏風節」「祖納嵩節」を斉唱して第一部を締めくくった。
第二部は奨励普及賞を除く全員による「赤馬節」から始まり、最優秀賞合格者による斉唱「越城節」、優秀賞の2人による独唱「古見ぬ浦節」や「小浜節」が披露された。
新人賞合格者の中高生11人は若々しい歌声で「桃里節」「川良山節」の2曲を歌い上げた。最後は最優秀賞の全員が独唱で「仲筋ぬぬべーま節」「崎山節」「月ぬまぷぃろーま節」を情感を込めて歌った。
発表会には、5カ所の舞踊研究所、3カ所の箏曲研究所、2カ所の太鼓道場、笛7人が協力し、舞台を盛り上げた。
■合格者に賞状と盾を授与
古典民謡コン表彰式
第47回八重山古典民謡コンクール発表会に先立ち表彰式が21日夕、石垣市民会館大ホールで開かれ、八重山毎日新聞社の垣本徳一社長が合格者一人一人に賞状と盾を手渡した。
垣本社長は「本コンクールは地元八重山から北海道、外国の台湾と国境を越えて大きな広がりを見せている。八重山民謡が広く普及していることに喜びと誇りを感じる。合格者の皆さんには今後の担い手としてさらなる高みを目指してほしい」とあいさつ。
八重山広域市町村圏事務組合理事長の中山義隆石垣市長(金城安和事務局長代読)、沖縄県教育庁八重山教育事務所の棚原広幸所長も祝辞を述べた。
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