八重山毎日新聞社

　土日など休みの日に取材現場に行くと、「休みなのに大変でしょ。ちゃんと休んでいる？」とよく言われる。でも、安心してください、休んでますよ▼新聞記者はとかく忙しい職業のように思われているようだ。事件事故や何か社会的問題が起きた際、時間に追われてあたふたするが、そうでないときは比較的ゆとりもある▼そんなときにこそ、何か新しいことはないかと街をぶらついたり、いま何が課題かと考えたりする▼人脈もない20代のとき、ネタはないかと車でぶらぶら回っていたところ、上空に戦闘機らしき音。とっさにカメラに向け、大阪航空局石垣空港出張所へ。米軍機だったことが判明し、記事にしたこともある▼冒頭の休日出勤は確かに子育て世代にとってきつい。でも筆者など子どもが親離れしている世代にとっては、休日のほうがなんだかのんびり感があっていい。その代わり平日に休める。大好きな海に行っても人が少ないか、いないときもある。大自然をひとり満喫できる▼きょうは新聞週間最終日なので、これにちなんだ話をつづった。もうひとつ、記者はいろんなところに取材に行く。筆者の場合だと、国内では八重山以外に鹿児島、福岡、香川、徳島、東京、岩手など、海外ではトンガ、ハワイ、台湾など。これも記者ならでは。（比嘉盛友）