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石垣島の写真館で証明写真を撮ったとき…

 石垣島の写真館で証明写真を撮ったとき「負けた」と感じた。「絶対に笑わない」と決め、口を真一文字に結んで撮影に臨んだ。するとカメラマンが「3㍉右に寄って下さい」と言うので「なんか細かいな」と思い、つい笑ってしまった▼さて、取材では集合写真を撮る機会がけっこうある。感謝状の受賞だとか認定証の交付だとか、喜ばしいニュースが多い。ところが、カメラを構えても笑わない人がいる▼いくつかテクニックを紹介しよう。例えば数人を撮るとして、誰も笑わない場合は「笑っても大丈夫です」と真顔で呼び掛ける。これで場の空気が少し和む。相手のセリフを引用するやり方もある。受賞者あいさつで「世界を目指す」と話していたら、撮影時に「世界を目指す顔でお願いします」と言う▼それでも笑わない人がいる。私と同じように「絶対に笑わない」と決断されると難しい。プロの写真家に相談した▼西表島出身の平井順光さんは①唇をなめさせる②少し口を開かせる―ことを提唱。唇が乾燥していると口は開かないので湿らせる。真一文字の口を少し開くと笑顔にみえるというもの▼これは「笑顔と思われる顔」をつくるもので、いわば最終手段。できるだけ普通の声掛けで笑って頂けるとうれしい。じゃあ撮りますよ。はいチーズ。(玉津盛昭)

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