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丸に「危険」の「危」の字。そうプリント

 丸に「危険」の「危」の字。そうプリントされた小さなコルク板が細い針金で黒木の枝、道にはみ出た部分につり下げられている。久しぶりに我が家を訪れた友が見つけた▼「道を通る車に危険だから切れ、という意味だはずよ。切らんといかんさ」としたり顔で忠告する。そうかな。疑問を抱きながらしぶしぶ枝を落とした▼先日、似た話を聞いた。状況はまったく同じ。家族に責められ枝打ちしたという。やっとこさ思い出した。病害虫防除の誘殺薬を塗布したトラップ板に違いない。昭和によくあったやつだ▼台湾や大陸に近いせいで、さまざまな病害虫が風に乗ってわたってくる。ウリミバエやらミカンコミバエやら徹底した「駆除宣言」ののちも、民家の庭を借りた試験防除を行っていた。仮に県や市の事業でも市民に周知を。目的を明らかにし設置すべきではないか。誘殺薬が危険ならなおさら▼もっとアブナイのがわれらが島々で初めて実施中の日米共同訓練「レゾリュート・ドラゴン23」。離島防衛を想定した国内最大規模の実動訓練である。陸自のV22オスプレイが飛来、米軍と自衛隊が密接に連携し、安保3文書で認められた自衛隊施設の共同利用を初めて可視化した。刺激は強烈だ▼危険がアブナイ。虫よりもっと。現状をそう言わずして何を言う。(慶田盛伸)

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