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改正条例案を可決 「適正処理困難物」値上げへ

賛成多数で可決された廃棄物の処理・清掃に関する条例の一部を改正する条例案=13日午後、石垣市議会議場

賛成多数で可決された廃棄物の処理・清掃に関する条例の一部を改正する条例案=13日午後、石垣市議会議場

来年4月1日に施行日延長 市臨時議会最終日

 石垣市議会(我喜屋隆次議長)の臨時会最終日が13日あり、本会議で市がスプリング入りベッドマットなど「適正処理困難物」の処理手数料を、2000―4000円に値上げする一部改正条例案が賛成多数で可決された。条例案は当局側が一部訂正し、施行日を当初のことし12月1日から来年4月1日に延ばした。

 「石垣市廃棄物の処理及び清掃に関する条例の一部を改正する条例」は、経済民生委員会が審査中だった。13日、当局が開始日付を訂正し再審査した。

 委員の大道夏代氏は県内11市の事例をあげ、那覇市を除き、スプリング入りマットレスやソファは1個当たり200~600円で処理しているとし、「石垣は現在の400円から10倍の4000円に引き上げようとしている。あまりに高い。果たしてごみの減量化につながるのか」と価格を下げるよう申し入れ、反対の意思を示した。

 環境課の担当者は、県外自治体の料金や民間で請け負う処理費用などを参考に算出したことを説明。

 石垣達也氏は「焦点のひとつは市民への周知期間」とし、4月1日までに市のごみ処理経費が6億円余りもかかり、埋め立て容量が少なくなっている最終処分場の現状を市民に理解してもらう必要性を訴え、賛成の立場を示した。

 経民委通過後、本会議の委員会審査報告で友寄永三委員長は「当局からはごみの減量化と施設の延命化を図るため一日も早い施行を望むこと、石垣市一般廃棄物処理手数料検討員会から適正処理困難物の処理手数料は可能な限り早急に適用することと答申があった。委員会では継続審査を求める意見もあった」と説明。

 採決の結果、改正条例案は与党・中立系13、野党系8の賛成多数で可決された。

 本会議では、IoT活用による漁場選択支援システム「パヤオナビ」導入に係る漁業者補助193万円、市中央運動公園野球場バックネット側スタンドに屋根を整備するための基本設計・実施設計業務委託費4372万円など計4632万円を盛り込んだ一般会計補正予算386億2312万円も採決を行い、賛成多数で可決された。

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