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学校のトイレに行くのがいやだった。筆者が

 学校のトイレに行くのがいやだった。筆者が小中高生のころ、ほぼすべて和式だったと記憶する。もちろん自宅も。その上くみ取りだったが、学校の和式は水洗でも使う気にはなれなかった▼今の子どもたちに聞くと、和式は「汚い」「きつい」という。これらに加えて、ドアを背にするのも恐怖ではないか。あまりにも無防備。背後のドアの下から誰かにみられるのでないか、という不安もあるのではないか▼筆者がそうで、トイレ利用を避けていたが、生理現象なので我慢できないときもある。特に、静まり返っているテストの最中が最悪。おなかが鳴る。来たか。でもガス抜きはできない。一度我慢して乗り切っても、また襲ってくる▼すると、その周期がだんだん短くなり、震えもくる。設問を解くどころではない。脂汗と冷や汗で顔面は蒼白(そうはく)。もう限界だ▼意を決して「先生、トイレ行っていいですか」と言い、平静を装いながら教室を後にし、前かがみになりながら無事トイレにたどり着いたとき、どれほど安堵(あんど)したことか。内緒だが、間に合わないこともあった▼石垣市内の小中学校のトイレが来年3月までにすべて洋式化されることになった。喜ばしいことだと思う。我慢することなく清潔快適に用を足せる環境を願う。(比嘉盛友)

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